髪を傷めないパーマ ( パーマ・傷まない )
左の図は、スピエラを配合したアクティブアシッドカールSとノーマルタイプのTG(チオグリコール酸)パーマをヴァージン毛を半分から下だけ14トーンまでブリーチした毛髪にかけた場合の比較です。
驚きの結果だと思いませんか?
この結果は、TGパーマは、健康毛に対してはそこそこに強くかかるものの、傷んだ毛には強すぎて使えないことを示しています。この傾向は、スピエラ以外のすべての還元剤に当てはまります。それはなぜでしょうか?なぜスピエラ配合のアクティブアシッドカールは、損傷毛にも健康毛と同じようにかかるのでしょうか?
このこともスピエラが酸性でカールがかかることに起因しています。従来の還元剤は水溶性が強いため、アルカリで膨潤させないとキューティクルを通過することができません。しかし、膨潤したキューティクルは内部タンパクも流出させやすく、ダメージ度が増すほど還元剤によって切られたタンパク同士が再結合しにくくなります。
これに対し、ほとんど毛髪を膨潤させないアクティブアシッドカールは切断されたタンパクが離れ離れになりにくく、施術前の毛髪にある程度以上のシスチン結合が存在していれば、還元後も再結合が可能になるのです。
人の毛髪キューティクルの最外層には外部β(ベータ)-層があり、表面が18-メチルエイコサン酸という脂肪酸で覆われており、これが髪のツヤの重要な因子であると言われています。外部β-層は、キューティクルとキューティクルをくっつけている細胞膜複合体(CMC)の一番内側にある層ですが、キューティクルのずれによって表面に露出しています。
18-MEAは、ケラチンタンパクとチオールエステル結合( R-CO-S-R' )をしていますが、アルカリ性でチオグリコール酸などのパーマをかけるとエステル交換反応が起こり、18-MEAが取れてしまいやすくなります。これはチオグリコール酸やシステインがカルボキシ基という原子団を持っているからです。
これに対し、スピエラはラクトン環という環状の構造をしているため、エステル交換反応が起こりにくい性質があります。
この差はヴァージンヘアで試験してみると一目瞭然です。アクティブアシッドなら、5回連続でカールをかけてもツヤを失いません。
髪のツヤが自慢の方、髪が傷むからパーマを躊躇していた方にも、ぜひお勧めしてください。
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