ざま災害ボランティアネットワークわが身と家族の命を守ろう |
防災・減災訓練報告 ( 東海地震、頭上訓練 )
開会式風景
お読みいただく皆様へ。
注:行政が行う災害対応訓練は災害時のさまざまな問題を地図の上で読み取り「判定」をくだして対策を考えるものです。
しかし、災害ボランティアにはそのような力は無く、行政機関が対応された後を民の考え方で活動をするものです。したがって、訓練には地図を使用しますが、これはまでもイメージを膨らませるためのものです。私たちの活動は、被災地をイメージして対応策を考えるものであえて「頭上」訓練としました。ご理解ください。
2月21日、22日 両日にわたって 行われました「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」というイベントに参加してきました。
「ざま災害ボランティアネットワーク」が発足して 約半年 その間にさまざまな研修、訓練、講座などに参加してきました。
新しい年度を迎えるための集大成として5人のメンバーで参加しました。
神奈川災害ボランティア団体は14団体、合計17名が参加しました。
21日、朝8時、座間市を出発、途中 沼津で降りて、事前学習の課題のすりあわせを行った後に、静岡市民文化会館へ到着しました。
会場には大勢の参加者が、各団体ごとにテーブルを囲んで開会を待っていました。受付を済ませて、荷物を整理して私たちの指定されたテーブルに着きました。ベストを着用し関係者と挨拶を交わしました。
正直 これほどの災害ボランティアネットワーク関係者が集まるとは思っていませんでした。名簿をザット目を通すと静岡県下の市・町のボランティア団体はほとんどすべて(32行政区)のほか県外からは、北は山形県、南は宮崎県からと全域にわたりその数約350人の参加者で会場は埋め尽くされていました。県内外の報道関係者も着ていました。
この訓練は今年で4回目となります。神奈川県は、団体としては前回から参加をしていますが、今回は12月に、この訓練に向けて小田原で事前学習会を行いました。(詳細は本ブログを参照してください)
「ざま災害ボランティアネットワーク」からのメンバーは、小田原での訓練を受けての参加だったので、訓練の方法などには特に心配はありませんでした。
今年のテーマは、特に支援を受ける「技(わざ)」・・・すなわち「受援力」というものを参加者全員で考えてゆこうというものでした。
ご存知の通り、静岡県は、全国でも最も進んだ「防災行政先進県」です。東海地震は、超巨大地震といわれ、14年前の阪神淡路大震災の被害をはるかに凌ぐことが予測されています。
県全域さらには、神奈川、山梨、愛知、三重県もその被害に遭うことも想定されとても行政だけでは対応できないということが浮かび上がってきています。
そこで、「自分たちにできることは自分たちでやる、できないことは手伝ってもらう」ということが早くから打ち出されており県内の行政機関や社会福祉協議会などがどのように対応するのかについて検討が重ねられてきました。その結果が、静岡県ボランティア協会がこの訓練を始めたということなのです。
今回の訓練に先立って、事前に参加者の自宅へ郵送された資料は大部のもので、これに目を通しただけでも静岡県内の地震被害の大きさが見えてくるものでした。
特に、県内には、日本を代表する河川が何本も北から南へ横切っているのが特徴です。その中でも、富士川は、地質学、地震学的に見ても、東海地震が発災すると大きな地殻の変動が予想され、静岡県を東西に分断することが確実視されているようです。
すなわち、静岡県にとっては、東日本、西日本という両地域から別々に支援を受けざるを得ないことが見えてきたわけです。そこから、県内だけの訓練ではだめではないだろうか・・ということで東西日本にある災害救援ボランティア団体と密接な連携を構築することに取り組み始めたようです。
特に、最大の関心事は東日本からの救援者が、箱根の山を越えて入っておられる来ることが可能なのか? 、伊豆半島加茂地区はどうなるのか?・・・・その場合、神奈川県のボランティア団体からどのような支援体制をとってもらえるのかが関心事のようです。
しかし、ご存知の通り、神奈川県も、東海地震では相模湾に面した行政区域は強化地域となっています。一番の被災地として予想されるのが「西湘地域」と呼ばれる小田原市を中心とする地域です。
行政機関も、災害救援ボランティア団体も、静岡県への支援前線基地として小田原を想定しています。
12月の県内災害救援ボランティアによる、事前図上訓練から見えてきたことは、小田原の被害そしてその救援活動にかなりの時間と人手がとられるということがわかってきました。
座間市、大和市、綾瀬市、相模原市など相模川の北側(左岸)地域でも被害想定数値は低いものの、かなりの被害が想定されています。
私たち災害ボランティアネットワークは、基本的には、他地域の被害救援のために設立された団体ではなく、あくまでも、それぞれの地元での災害救援活動が本職です。
したがって、地元を放り出して災害救援に出動することはできないというのがそのときの大方の意見でした。
まずは、地元での活動、そしてそれらが一段落してから、小田原方面へ向かい、その途中の被災者の支援を行いがら、静岡県の情報の収集と救援ニーズを把握した上で静岡県へ入ることになるになるだろうという方向性を確認したのです。
今回、静岡県へ入って感じたことは、遠州灘に大きく伸びた海岸線を持つ静岡県は、津波被害が全県に渡って出ること、そのために受ける被害はわれわれには想像もつかないものであることでした。また、大きな河川がたくさんあるために県内の東西の行き来が思うようにできなくなることも見えてきました。したがって、孤立地区も数多く出てくること、町村合併で目配りの力が弱くなってきていることなどが心配です。
下田会場での非常食昼食
今回、静岡県へ入って感じたことは、遠州灘に大きく伸びた海岸線を持つ静岡県は、津波被害が全県に渡って出ること、そのために受ける被害はわれわれには想像もつかないものであることでした。また、大きな河川がたくさんあるために県内の東西の行き来が思うようにできなくなることも見えてきました。したがって、孤立地区も数多く出てくること、町村合併で目配りの力が弱くなってきていることなどが心配です。
このことは参加しているボランティアの方々から意見として出されていました。
県内の力だけではどうにもならない、県外からの一日も早い支援をお願いしたいというのが切実な思いとして伝わってきました。
とはいっても、神奈川県も相当の被害が出るとなると安請け合いはできない問題でもあります。
訓練を、指揮した常葉大学の小村先生も、県内の訓練を通じて、他県から入ってくる災害救援ボランティアの受け入れ方に不十分なことが見えてきて、もう少し受け入れ態勢や受け入れるための気遣いを高めなければならないのではないだろうか・・・地元ボランティア団体が、来てくれたボランティアの人々に最大限に活躍してもらえるために何を考えたらよいのだろうか・・・すなわち受け入れる技・・・気持ちよく働いてもらう、持っている技術、技能を発揮してもらうためにはどのようにしたら良いのかについて掲げられたのだろうと感じました。
このことは、神奈川県での災害にもいえることではないかと思いました。
神奈川県から参加した団体は、それぞれの地域の被害想定から何時、地元を修めて先遣隊を送り出せるのかということをイメージしました。
この図上訓練の根本は、行政機関が行う図上訓練(判定訓練)とは異なり、われわれボランティア団体には何ができるのか、何をしてあげたらよいのだろうか・・という視点で・・・・5W1Hによってイメージして整理し課題を探すというものです。
結局は、私たち自身に機動力、機械力などは無いわけで、自衛隊や消防の方々が復旧してくださったインフラを使っての活動となるわけです。
その中で 何を、何時、どれだけ、どのようにして支援できるのか・・・また、その支援活動が被災地の人々のニーズに合っているのか、時間とともに変化するニーズに対応できるのか・・・ということを思い浮かべ、私たちボランティアは地元で日常活動している専門ボランティアとのネットワークを活用しながら、できることをできるときに、できる範囲で支援できることを考えることになると感じました。
静岡の訓練は、地域のボランティアセンターがどこまで立ち上げ初動の活動に入ることができるのかということで終わったような気がします。
夜は、懇親会があり各地から集まったボランティアの交流を深めました。
22日は、私たち神奈川グループは、下田会場へはいって「加茂地域」のボランティア団体との訓練となりました。
22日、朝5時半 ホテルを出発しました。約3時間をかけて静岡県下田総合庁舎へ到着しました。車中 修善寺から天城峠を越え、河津のループ橋を越えての道を観察しながら仲間と話し合いました。果たして、この道はどんな様子になってしまうのか・・・両側に迫る崖からは大きな石や、木々が崩落して道をふさいでしまうのではないか?、天城トンネルは大丈夫なのか?、ループ橋は健在なのか・・・考えると恐ろしい場面が次から次へと浮かんできました。河津町は、河津桜の見ごろを向かえ早朝から観光客が散策していました。帰りはどのルートが良いかという話で盛り上がってしまいました。
下田会場は、下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町などの伊豆半島の半分ぐらいの面積を占める市町の災害ボランティアの方々が参加しました。
下田市の県の総合庁舎は下田市を流れる稲生沢川をわたった寝姿山の山麓にある施設でこの場所に災害の指揮所が設けられることになっているようです。海抜はさほど高くなくおそらく5メートル以下だと思われました。
下田市の被害想定では、発災後15分間で高さ5メートル以上の津波が押し寄せてくるとされておりこの指揮所の環境も微妙な感じがしました。
下田市は、かって何回かの地震や大雨による被害の体験を持った町でもあります。
そのために早くから防災についての啓発活動が続けられているようですが、その記憶も年々薄くなってきているように感じました。
各市町のボランティアの討議によると、この地域は静岡県内でも完全に孤立してしまうように感じました。
残念ながら、参加した方々の災害に対するイメージは、それほど逼迫した感じは無く何とか自分たちでやれるよ。他県からのボランティアはいらないというよりも期待できないというあきらめている感じさえ受けました。
地元のボランティアグループの災害後の活動への対応を討議する場に、神奈川災害ボランティアネットワークのメンバーが、情報収集要員として派遣する形をとり逐次神奈川県グループが支援体制を考えているテーブルへ討議の内容が伝えられる・・・つまり災害時の情報、特に被災者ニーズの発信と受信の訓練をしましたが、なかなか地元のニーズのとりまとめが抽象的な範囲でとどまっているためにかみ合わない状況が見えてきました。
昼食後、訓練は静岡会場とインターネット回線で結ばれて情報の共有をテーマに展開するはずでしたが、回線状況があまり良くなく通信が安定せずにむしろ訓練に集中できない状況が出てしまいました。やはり、衛星回線などを借りることが課題ではないかと思いました。
総括的には、受援力と支援する側は、被災地の表面上の支援要請の奥深くに秘められている「つぶやき」をどのように読み取り対応することができるか・・・「つぶやきを聴き取る力」を磨く必要があるのではないかということになりました。
災害救援活動は短時間で終わるものではなく時間の経過とともに被災地の求めるニーズは変化してきます。このことは、過去の災害でも浮かび上がってきています。
私たちも、被災者となる可能性があります。今回学んだ 内容を更に紙締めて、深めて今後の活動のテーマのひとつにしてゆきたいと考えました。
岐路は、予想したとおり大渋滞でした。湯ヶ島の先から右折して伊豆スカイライン経由で十国峠経由、ターンパイクで箱根に出ました。
来年からはできれば、河津桜の時期を避けて欲しいというのが参加者の意見でありました。参加した皆さん ご苦労様でした。来年もお会いしましょう。
防災・減災訓練報告 ( 防災ワークショップ )
みんなでイメージします
「ざま災害ボランティアネットワーク」は、立野台コミュニティー・センター運営委員会の依頼を受けて2月18日 「防災・・・自助・共助を考える」というテーマのワークショップを企画・支援させていただきました。
コミュニティー・センターは年2回、消防法の定めによる「消防訓練」を行うことが義務付けられています。
年度末も迫り、今年度2回目の訓練と合わせて、コミュニティー・センター職員や地域の自主防災会並びに住民の方々に「地震災害」のときにどうなるのかを考え、この流れの中で、コミュニティー・センターが果たす役割をもう一度根本から考え直そうという企画でした。
依頼を受けて、いろいろプログラムを考えた結果、従来の講義形式の講座では、講師が一方的に話しておしまいということになりかねません。そこで、参加した皆さんが、地震災害を「自分のこととして」さらに「地域のこととして」考えることができる「ワークショップ」方式で行うことにしました。
今回の講座の参加者は、コミセン職員の方、コミセン関係者の方々、地域の自治会・自主防災会の役員の方々そして、ざま災害ボランティアネットワークのメンバーも、地域の人々と一緒に考えるということで参加させていただきました。合計32名の方が参加してくださいました。
18日は、13時から座間市消防署による、避難誘導訓練が行われました。この訓練の進め方には若干消防署から厳しい指摘があったようです。まあ、普段の生活の中で消火・避難・誘導ということはなかなか意識して生活をしているわけにはいきませんが、組織で動くということは何よりも「ほうれんそう」が必要なようです。災害時には特に大切です。「報告」「連絡」「相談」このことが日常の仕事の中できちんとできていれば災害のときにも自然にできるのではないかと感じました。
13時20分 消防署による訓練が終わったのを受けて、コミュニティー・センターの運営責任者のYさんの挨拶でワークショップが始まりました。
プログラムの説明に続いて今日の目的をお話しました。
災害、特に地震災害のときのことを「わがこと」として考えて欲しい・・これからのワークショップを通じて体験(考える)してもらうことなのです。
はじめに、参加された方々の意識を「地震災害」という頭に切り替えるために、14年前の1995年1月17日に阪神淡路地域を襲った「阪神淡路大震災」の記録を、神戸市教育委員会が防災研修用に編集した映像を見てもらいました。
あの日に、阪神淡路地域の街々で何があったのか、そして、私たちの命綱となる避難所はどうだったのかを見てもらい防災意識の方向付けを行いました。
次いで、座間市地域防災計画の中から抜粋した、座間市に直接影響が出るとされている地震による被害想定の説明をしました。参加されたほとんどの方々は、このような資料を見るのも初めての体験だったと思います。
神奈川県は、日本でも有数の地震危険地域です。「東海地震」を始め、「神奈川県西部地震」、「神奈川県東部地震」、「南関東地震」さらに「神縄・国府津・松田断層地震」などがあります。
その中でも、座間市が被害を受けるとされている地震は「南関東地震」です。
この地震が発災しますと座間市では震度5強から震度6強の揺れが起こり、かなりの被害が起こることが想定されています。
この資料を基にして、18日、13時に「南関東地震」が発災したと想定し、参加者地震が、どんな行動をとるのか、そして、自分にとって大事な人の順序にどのような対応をするのかをシートに書き出してもらいました。
発災直後の被害想定条件は、
2月18日、13時、南関東地震クラスの地震が発生した。
座間市では震度5強から震度6強の揺れがあり、断続的に余震も起こっている。
現在の13時時点では詳細情報はほとんど無い。
立野台地域でも、旧耐震基準の家屋などに被害が出ている模様。昼時と言うこともあり一部で火災が発生している模様だ。また、市内各所から 黒煙が上がっているのが見られ、消防自動車、救急車の走っている音が聞こえる。電話、ガス、電気、水道は使えない様子。
道路が陥没し水道管が折れたようで水が噴出しているのが見える。
一部、LPGのボンベが倒れている。
他人と相談することなく、10分間 考えてもらいました。
今まで、こんなことを、考えたことは無かったと思います。ほとんどの方、は戸惑いを隠せずに小声で隣の人と相談をしたり、隣の人が書いたコメントを横目で見ていました。
出された意見の作業をしました
研修の目的は地震をイメージして いざというときのことを考えてもらうことです。
決して 正解はありません。その人なりに考えて地震に備えるということです。
何人かの方に 考えたことを発表していただきましたが、すばらしい答えもありました。
子どもは学校に任せる。主人にはなんとしても帰ってきてもらう。自分は情報を集めて子どもを迎えに行く・・・短時間で ここまで考えることができれば 大丈夫かもしれません。地震のときに周囲の景色がどのように変わってしまうのか・・・この辺りを現実の生活の場を再度観察して具体的にイメージしておくことが大事だと思います。
次いで、この状況で立野台地区の72時間後の姿を思い浮かべ、自分たちが生活してゆくうえで心配なこと不安なこと、また、自分たちがしなければならないことなどをポストイットに書き出してもらう作業をしてもらいました。
これも10分間、自分だけで考えて書き出してもらいます。
電気は無い、ガスもとまっている、おそらく道路も壊れているかもしれない。火事が自分のうちに迫ってくるかもしれない・・・たくさんの不安要素があると思います。
しかし、そのような中で地域には普段の生活ですら困っている方もいます。体の不自由な方、外国人の方、独居の人この方々を支えるのは誰なのでしょう。
ポストイットを前にして考え込んでいる人や、すらすらと書き進めている人もいました。
このような作業で大事なのは、具体的に書くことなのです。「水」とだけ書いておしまいという方もいましたが、「水」がどうなのか、水が無いのか、あまっているのか、または、目久尻川の水があふれてくるのか・・・具体的に書き出すことが次の作業に大事なのです。
10分経ったところで、グループ全員で個人個人が書き出したポストイットをひとつの切り口でまとめる作業にかかっていただきました。テーブルの上に広げた模造紙の上に各自が書き出したポストイットを並べて行きます。同じ意味の書き出し項目は一箇所にまとめて整理して行きます。このようにして、自分たちが地震が起こったときに心配な項目が・・・たとえば「水はどうなるのか」「トイレはどうするのか」「食料はどうなるのか」「避難所は誰がどのように運営するのか」「情報はどのようにして集め伝えるのか」・・・など 浮かび上がってきました。
本来ならば、このグループでのまとめのときに、各グループでもっと話し合って整理することによって問題が浮かび上がりやがて解決策も出てくるのです。残念ながら今回は会場の都合もあり突き詰めた討議ができませんでした。申し訳なく思っています。
各グループが整理が終わった段階で、グループごとに前に出ていただいてグループごとの取りまとめた内容について発表をしてもらいました。
最後に 私のほうからいくつかの気になったことを話させていただきました。
それは、発表の中で、「何々・・・してもらえるのか?」「・・・はどうなっているのか?」というような表現が見られたことなのです。
災害は地域の住民だけを襲うのではなく、座間市全体を襲ってきます。
当然、行政機関(市役所・職員)などを含めて「被災者」になるわけです。このことを忘れてはならないのです。
そのために「自助」としてどんなことをしても「わが身と家族の安全を確保する」行動を取れるようにしておく必要があるわけです。そして、わが身と家族の安全を確保した上で近隣、普段から助けを頼まれている人のもとへ出向いてた助ける、近隣の人々と手を取り合って当座を乗り切る活動をする・・・これが「共助」なのです。
少なくとも3日間は自分や、周囲の人たちで生き残れる対策が必要になるのです。そして、行政が動き出すと「公助」も動き出します。
それまで地域がつながりあって助け合うことを考えるきっかけにして欲しいのです。
研修のまとめとして私は次のようにまとめて終わりにしました。
① 「わが身と家族の安全の確保」 に全力を挙げること。
② 顔が見える関係とは・・・あなたが万一のとき他の人から「気にかけてもらえる」 順位を高めることである。
③ それは日常の「お付き合い」から生まれる。
④ 地震はどうやっても「防ぐ」ことはできない。しかし、備えれば被害は防ぐことができる。
⑤ 地域の活動は「減災活動」 である。
ということです。
本当は、3時間をかけてまとめる研修でしたが、圧縮して行ったために参加したみなさんに戸惑いを与えてしまったかもしれません。
今日の、ことをきっかけに地域の防災・減災の活動について皆さんで考えて欲しいと願っております。ご苦労様でした。
会議報告 ( 遠藤市長、座間市長 )
「ざま災害ボランティアネットワーク」は、昨年12月に、遠藤市長宛てに市民防災・減災活動を通じての「防災・安全・安心 まちづくり」実現のための提案という表題の提案書を提出させていただきました。
この提案書は、災害ネットワークの活動を開始して以来、さまざまな活動中から見えてきた、行政の対応、行政の動きなどを自分たちなりに観察し、活動を通じて感じたことを整理しメンバーで夜遅くまで真剣に検討したものでした。
私たちは、市民活動をするものとして、「何々して欲しい・・・」「市は○○をすべきだ・・」という要求型、行政依存型市民であってはならないという思いをこめての提案でした。
提案書は12月のネットワークの定例会でメンバー全員の承認を受けたあと、12月22日市民部安全対策課を経て市長へ提出していただくようお願いしました。
その後、ネットワークに対して安全対策課より連絡があり、市長に送付する前に関係部署長への説明が欲しいということでした。
これを受けて、1月20日 市役所会議室で協働まちづくり課長、安全対策課長、保健福祉次長、生涯学習推進課長、教育指導課長、消防管理主管の方々へ提案書の趣旨説明をさせていただきました。
席上、私たちが、座間市に大規模災害が発災したときに被害者なる市民としての目線で行政を見たときに非常に不十分で不安な態勢であることなどについて具体例を挙げて話をしました。
私たちは、災害ボランティアとして神奈川県内の13の地域災害ネットワークと連携して活動をしている関係上、他市の防災行政の現状を見ることができます。
したがって、どうしても他の市、特に隣接する「大和市」「海老名市」「綾瀬市」「相模原市」「厚木市」などの取り組みと座間市の現状とを比較せざるを得ません。
その結果、残念ながら、座間市、並びに連携するはずの社会福祉協議会などとの関係も十分でないこと、自治会、自主防災会との関係も十分でないことなどについて質問と私たちの団体行政の不足している部分について協力可能なことを具体例を挙げて話しました。
また、学校教育の場での「防災教育」などにも質問をさせていただきましたが、残念ながら他市の取り組み姿勢と比較し十分納得できる説明を受けることはできませんでした。
市長への提案に対してなぜこのような会議がもたれたのかの理由はあまり明確ではありませんでしたがこの会議の後に市長へ提案書が送付されたものと考えております。
2月になって、安全対策課より市長との面談ができるようになったとの連絡をいただき、早速運営委員会を開催しネットワーク代表以下5名で、2月16日 朝9時に市長室へお伺いすることにしました。
面談指定時間は20分間という私たちにとっては決して満足できる時間ではありませんでしたが、来年度の予算編成のこの時期お忙しい時間を割いていただいたことへの謝辞を申し上げました。
メンバーの自己紹介の後、早速、提案書についての感想をお伺いしました。
残念ながら、市長からは、提案書自体への具体的な感想をお聞きすることはできませんでした。
市長は就任後のはじめての市議会で、所信表明の第一項目が、「安心・安全まちづくり」ということで防災を含めて取り組むという決意が表明されていましたのでこのあたりについての質問もさせていただきました。
市長は、最近の市内における災害の事例を挙げられ、地域の連帯感が弱くなっていることを気にかけておられました。過去における災害地、特に中越沖地震について知人から得た情報の感想を取り上げて、新潟という地方での「地域力」の強さについても話されました。
私たちは、座間市が置かれている厳しい財政事情は十分に理解していることを話した上で、災害ボランティア団体が、活動しやすい行政の仕組みや市民活動の体制、関連する機関との連携の整備についてお願いをさせていただきました。
また、私たちはボランティア活動者である関係上、多くのメンバーは仕事やボランティア活動のためにこのように昼間、市長と直接話をすることができないので、ぜひ、夜間の時間帯にお時間を作っていただき、じっくりと市民としての私たちの思いを聞いていただきたいとお願いをさせていただきました。
市長は、新年度を迎えるための仕事が一段落したところでゆっくりと話し合いをしたいと快く承諾してくださいました。ありがとうございました。
多忙なスケジュールの中でしたが若干の時間を越えて面談をしてくださいました。
私たちは、災害ボランティアとして、座間市を何とか元気で住みやすいまちを作ってゆきたいと願っております。
どうか 次回の面談のときには、私たちが提案した項目について具体的な市長の考え方やご意見をお聞かせいただけれればと願いながら市長室を後にしました。
イベント案内・募集 ( 子ども防災・生活体験塾 )
3月7日(土曜日) 「子ども防災・生活体験塾」が開催されます。
ご家族おそろいで 参加してください。保護者の方は スタッフのお手伝いをしてください。
場所は、座間市消防本部隣 消防訓練所です。
詳しくは このページの下にあります 「子ども防災・生活体験塾」のビラをご覧ください。
この企画は、「ざま災害ボランティアネットワーク」と「神奈川県青少年協会」が主催するイベントです。
平成20年度の同様のイベントは、昨年8月そして今年1月に横浜市で、3月には座間市に続いて、三浦市でも行われます。
座間市で行われますこの企画には、座間市・座間市教育委員会・座間市社会福祉協議会が後援しております。
私たちが住んでいる神奈川県は、日本の中でも地震による被害が多いとされている県です。
今から、86年前に発生した、関東大震災の再来型といわれています「南関東地震」、相模湾を震源とする「神奈川県西部地震」、不気味な予想がされております「松田・神縄断層地震」のほか、三浦半島の活断層、伊勢原断層など多くの地震の巣を抱えているといっても良い地域なのです。
座間市の隣の海老名市以西の小田原市までの行政区域は、「東海地震強化地域」とされております。
海老名市は、強化地域だが座間市はその外だから「大丈夫だ」という風説が流れるほど、座間市は地震について無頓着な地域だと思います。しかし、相模川は海老名市、厚木市とつながっていることは皆さんも承知の通りです。
地図上で、便宜上きりわけが行われただけであって実際は陸続きなのです。
神奈川県が発表している「地震ゆれマップ」によっても座間市と海老名市の揺れの差がどれだけ違うかは判定できない範囲です。
座間市の古老への聞き取り調査においても、関東大震災のとき子どもだった人々の証言ではかなり大きな揺れがあり被害が出たことがわかっております。
相模川沿岸の地区では「液状化」と思われる被害が出ています。
関東大震災は、当時の東京市での大火災による被害が大きく取り上げられていますが、現実には神奈川県下の被害のほうが大きかったというのが現在の見方です。
また、翌年起こった丹沢山塊を震源とする地震で丹沢の山容は大きく変わってしまったといわれております。
「防災」という言葉がありますが、地震に限ってはこの言葉は通用しないと思います。
どんなことをしても地震を防ぐことはできません。しかし、備えれば地震による被害は防ぐことが可能です。
この、「子ども防災・生活体験塾」は、今、の小・中学生が、大人になるまでの間にかなりの確立で発生するとされている大規模地震の中で被害を受けても、「わが身と家族の安全を確保」した上で、地域の一員として、ふるさと座間市を復旧し復興させる力となる市民を育成しようとするものです。
地震が起きると、日常普通に使っていた水道、ガス、電気さらには通信も使えなくなります。残念ながら、現在の子どもたちにはこのことを思い浮かべる力がかけているのです。
地震が起きると行政機関である座間市自体も被災者となります。
災害に対応する計画や、助けたいという気持ちかあっても、それらが実際効果的に動き出すまでにはかなりの時間が必要です。その様な事態のときに、自分だけでなくご近所の人々と助け合って生き抜く力が必要なのです。
今回の、イベントでは、このような場合に生き抜くためのヒントを子どもたちに体験してもらうことを目的としています。
どうか ご家族おそろいで参加してこれを機会に「家族(家庭)防災会議」を開いて、地震に備える行動に移すきっかけにしてください。
どんなにすばらしい知識があっても、その知識や、技能を行動に移さなければ「減災」につながりません。
多くの 子どもたちの参加をお待ちしております。
災害は、テレビの向こう側の話ではありません。自分たちのこととして受け止めて考えてください。
PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
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防災・減災訓練報告 ( エステ スクエアさがみ野 )
避難して集合場所での点呼作業中風景
1月25日。市内ひばりが丘にあります大きなマンション「エステ スクエアさがみ野」の自主防災会の「避難訓練」にメンバー5名で見学参加させていただきました。
この訓練への参加のきっかけは、1月15日から21日まで開催されました「防災とボランティア週間」に合わせて座間市役所1階で開催しました「防災展」に、この自主防災会のリーダーの方が見学にこられ、防災への取り組みについて話をする中で・・・「ぜひ、見学に来て欲しい」ということから始まったことでした。
訪問させていただいたマンションの規模はかなり大きく平均でほぼ12階建、の3棟の建物群から構成されているようでした。お伺いして驚いたのは、たくさんの子どもたちがいることでした。座間市にもこんなにたくさんの子どもたちが輝いているのだ・・と思ったときに、メンバーの一人が、われわれの30年前もこんな風だったよね・・という言葉を聞き一同思わずうなずきあいました。
自主防災会の運営本部に参加されている女性の方々も若いお母様たちの姿が目立ち華やいで見えました。また、男性陣もそれぞれの勤務先では陣頭に立って活躍していると思われる方が多く見受けられました。
訓練は、消防署の指導の下で避難訓練、はしご車救出訓練が中心でした。
朝早くからお母さん方が調理した炊き出しの「トン汁」と「お汁粉」が振舞われ三々五々散会しました。その後、集会室で「勉強会」という形で、防災についてテレビ等を見て話し合うという会が行われました。
リーダーの方から、「ざま災害ボランティアネットワーク」の紹介をして欲しいというご指名がありましたので、代表の挨拶に続いて副代表の私が、地域の防災の状況や、私自身の活動の中心となっています「座間ハイツ防災会」の活動についてお話をさせていただきました。
私が、訓練を見学させていただき気になったことをいくつか話させていただきました。
ひとつは、大変若い年齢構成のコミュニティーであること、私自身の30年前の姿を思い出したことに続いて、このことは逆に言えば、災害発災の時間帯によっては、普段の活動の中心にいるメンバーの多くが職場に出ていてこの場所には、女性と子どもしか残らないこと・・・このことを感じて今日の訓練に参加している方がどの程度いるのか・・・
つまり、訓練は、体験型の運営をして行かないといざというときに「自分たちの力で何もできない」というおかしな状況になってしまう危険性があることを話させていただきました。
もうひとつは、炊き出し訓練では、大変おいしい食事をさせていただきましたが、使用している食器が1回限りで捨てられていることについて話をさせていただきました。
被災地では、ごみの回収はほとんど期待できないこと・・・まさに「ごみ」に取り巻かれて生活をして行かなければならないことを訓練を通じて住民の方々に知ってもらう必要があります。食器には、薄いビニールの袋をかけてその上から食べ物を入れて使い終わったら、食器を覆っているビニールをはがして捨て、食器は回収し再び使う、ビニールだけを「ごみ」として捨てるということを訓練の段階でして行く必要があることを話しました。
高層階空の救出作業展示風景
マンションではトイレのことが最大の心配ごとです。しかし、住民の方々の全員の分のものを準備できるわけも無く各家庭で対応するしかない問題であることを知ってもらう必要があります。
この建物自体、新耐震基準で建設されていると思われますので居室内部のトイレの便器までが破損する被害は無いと思われます。したがって、各家庭の便器にビニールの袋をかけて、吸水剤(紙おむつや尿とりパットなど)を入れてその中へ用を足し、終わった後「猫砂」等をかけ臭いを防ぐ工夫をすれば家族の間では数日間は不便なく生活できると思われること、ある程度の量になったら密封してベランダで保管をし、絶対に
ごみ集積場へ出させない指導を徹底すること、水が使えるようになっても、汚水系の縦管などに異常が無いことが判明するまでは絶対にトイレや生活排水を流すことが無いように指導する必要があることを話しました。
参加された皆さんは、大きくうなずいて聞いてくださいました。
また、座間ハイツが備蓄している機材の「階段避難車」を展示・実演・体験をしていただきました。はしご車は、台数も少ないこと、道路の事情もありますのでいざというときには当てにならないということを覚悟してこのような機材を備蓄することを薦めさせていただきました。
地域の防災・減災活動は、このようなコミュニティーの力がすべてです。
発災当初、行政も私たちと同様に被災者であることを忘れてはなりません。人口13万人弱の座間市で職員の数は、850名程度となればひとりの職員が約150人の住民を受け持つことになるわけです。まして、市内に住んでいる職員の数も年々少なくなり、初動対応力は低くなる傾向にあります。職員も地域に戻れば家族の一員でもあり、コミュニティの一員としての役割もあります。
この現実を忘れて、何でもかんでも行政へ依存する考えの市民もかなりいることも事実です。座間市の防災・減災力は近隣他市に比較してもきわめて弱いことも事実です。
したがって、自らのことは自らの力で守るという考え方で取り組んで行く必要があることも併せて紹介させていただきました。
リーダーの方が、参加した役員の方々に この自主防災会も「ざま災害ボランティアネットワーク」の一員として参加して、一緒に活動してゆきたいがどうかと諮られ参加者の方々の賛同を得た後に入会申込書をいただきました。
これで、またひとつ新しい「つながり」が生まれました。
今後とも、繋がって取り組んで行くことを確認させていただき会場を後にしました。
私たち、「ざま災害ボランティアネットワーク」は市内のどこにでも出かけ活動のお手伝いをさせていただきます。皆さん、繋がりましょう。
つなぐ君 さん
2009年01月30日 07時05分
いやいや なかなか まとまっておられました。役員の方々も若いメンバーで うらやましい限りです。
これから さまざまな体験を重ねてまいりましょう。ただ 地震災害だけは 起きて欲しくないと思っています。
その日が 来ないことを 祈っていますが・・・危険度が高まっていることは どうにもなりません。
しかし、備えれば 被害は少なくできます。お互いに 精一杯やってゆきましょう。がんばってはだめです。
がんばりは続きません。よろしくお願いします。
カズ さん
2009年01月29日 11時11分
今回初めてエステ・スクエアさがみ野マンションの防災避難訓練に立会いいただきましてありがとうございました。
おかげさまで内容のある訓練になりました。
まだまだ未熟な自主防災会ではありますが、これからもざま災害ボランティアネットワークの知識を教えていただき
参考にしていきたいと考えていますので宜しくお願いします。
エステ・スクエアさがみ野自主防災会長
メンバーリスト
つなぐ君
私たちは、災害に備える活動をするボランティア団体です。地震は防げません。しかし、備えれば、被害を少なく出来ます。万一に備えて、平時からつながりましょう。