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ざま災害ボランティアネットワーク

わが身と家族の命を守ろう

防災・減災訓練報告 ( 災害避難所 )

災害避難所宿泊体験塾を行いました

2009年08月26日 08:58

避難所を考えるワークショップ風景

 8月22日、23日座間市自治会連絡協議会の主催で「災害避難所宿泊体験塾」が開催されました。
「ざま災害ボランティアネットワーク」はこの企画の立案、運営のお手伝いをさせていただきました。この企画が実現できましたのは、ひとえに会場の提供をしてくださいました栗原小学校のご協力の賜物と厚くお礼を申し上げます。


 座間市では、初めての企画でした。果たしてどれだけの方々の賛同を得られるのか心配でしたが、私たちメンバーの精力的な募集活動の結果、通学地域の一般の市民の方々が60名、私たちのメンバーが18名、隣の愛川町の災害ボランティアネットワークの方も応援に駆けつけてくださり、総勢79名の参加者によりスタートしました。


 8月22日、まだまだ夏の暑いさなかの避難所の生活体験をする想定のイベントということもあり、受け入れ側の私達は、万一の事故に備えてAEDなどをはじめ救急医療セットなど万全の体制を敷いて臨みました。また、インフルエンザの流行宣言も出されていることもあり、会場への入場,給食などの炊き出し作業に際しては、手指の消毒を徹底させていただきました。


 13時半、想定避難者の方々が三々五々と会場に到着しました。見込み参加者は事前の確認で約70名前後と見ておりましたので、受付が混雑するのではないかと心配し、メンバーのほとんどを受付に張りつけて受入をさせていただきましたが、参加者のほとんどの方が、自治会の方々と言うこともあって予想以上にスムーズな受け入れができました。
実施本部のちょっとした手違いもあり、集合時間が早めの案内になってしまいましたが、防災に関する「世間話(せけんばなし)」などをしながら開始時間を待っていただきました。
会場は、たくさんの方々の熱気もありかなりの暑さになっておりましたが、うちわをバタバタと扇ぎながら夏真っ最中という景色の中でのスタートとなりました。


 15時 自連協の会長の挨拶、引き続き、座間市の安全対策課の担当者の挨拶をいただきました。自連協会長は今後とも市内各地で、ZSVNの協力を得て、このようなイベントを支援して行きたいということで私たちもできる限り協力することを誓いました。
座間市も、市民の皆様の協力を得ながら市民防災活動を進めて行きたいとの挨拶ががありました。ざま災害ボランティアネットワークの代表が開講宣言を行い体験塾がスタートしました。


 市からお借りしました、プロジェクターが古い機械ということもあって私たちが準備していました映像が思うように参加者の皆様に提供できなかったことを残念に思いお詫びさせていただきます。
まず、参加者の方に「地震災害」というものがどのようなものなのかという私たちを取り巻く地震災害の状況について話をさせていただきました。
震度とマグニチュードの関係、私たちを取り巻く地震の発生確率などについても神奈川県が7月に、10年ぶりに改定した県内に被害をもたらす地震の被害想定を発表しましたが、この数字を使って皆さんに被害についての説明をしました。


 地震発生確率というのは多くの場合、今後30年以内の発生確率という形で公表されています。
たとえば、東海地震の場合は今後30年以内の発生確率が87%、宮城県沖地震は99%、南関東地域のM7クラスの地震が70%神縄・国府津・松田断層地震が最大で16%などといわれています。しかし、市民の皆さんにとって実際にはあまりピンとこないと思います。


 そこで、日常の生活の中での危険度と比較して説明するとわかりやすいと考え、今後、30年間のうちに交通事故で負傷する確率は24%、事故で死亡する確率は0.2%、癌で死亡する確率は6.8%・・・というように身近な例をとって説明することで「地震災害」の危険度合いはかなり高いのだということを感じてもらい「備え」への行動を採っていただければと思いました。
結局のところ、私たちができることは「地震からの被害を少なくする」こと・・・すなわち「減災」への取り組みなのです。


 特に、高齢化が進む中で、それぞれの想定される地震によって、要援護者への被害が多数に昇ることが示されています。避難者数、市内に勤務する労働者で帰宅困難になる人々の数も算出されていることも皆さんに説明しました。
このような私たちを取り巻く地震災害に行政としてどのような取り組みがなされているのかという側面から、私たちが日頃生活している座間市の防災計画の基本となっている「座間市地域防災計画」というものの概要について説明しました。


 今回は、災害避難所への宿泊体験ということなので、特に、避難所について計画の実情を私たちの防災・減災活動から見たありのままの姿を説明しました。
座間市の、避難、避難所についての計画は、わずか3ページのみの記述となっています。
参加者の皆さんにもその内容を読んでいただきました。
この計画では、座間市内に住まわれている職員が避難所ごとに3名づつ配置されています。これだけの職員で避難者を受け入れて、収容することができるのかどうか疑問を持つ声が出されていました。このような、座間市における避難所に対する計画の実態を参加者の方々へ知っていただいた上でこの体験塾の目的である「避難所を考えるワークショップ(WS)」に入りました。


 今回参加してくださった市民の皆さんのほとんどの方は、避難所は行政が準備してくれて避難所へ行けばいつでも入れると思っていたようです。確かに、過去の被災地から市民の皆様のお宅のTV画面に届けられる映像は、受入が済んで何とか座る場所を確保して「ほっと」している避難者の姿がほとんどです。
実際は、避難所へたどり着くまでの道中だって果たしてどのような状況かもわからないのですよね。


 WSという講座に参加した経験が少ない方がほとんどのようで、最初は戸惑っていたようですが、ZSVNのメンバーがテーブルを回ってアドバイスをすると、参加者の皆さんは各テーブルに置かれたポストイットにテーマについての思いを書き始めました。
 テーマは、「避難所について思っていること、疑問な点、心配な点を書き出してください」ということでした。約30分間グループで書き出しをしました。その後、各グループのリーダーと思われる方に発表してもらいました。
 企業を卒業して間もない人が入っているグループでは、KJ法のように、似たもの意見を取りまとめて表札をつけている班もありました。しかし、あえて手法にこだわらずに同じような意見をまとめて発表してもらいました。
多くの班で出された意見は

① 誰が避難所を開設するのだろう?
② どの程度の人々を収容できるのだろうか・・一人当たりの面積はどのくらいなのか?
③ 食料や水そのほかの物資の配給はどうなのだろう?
④ 小さな子どもがいる家族はどう扱われるのだろう?
⑤ 市の職員3名で、多くの避難者に対して対応することができるのだろうか?
⑥ そのための職員への訓練や研修が行われているのだろうか?
⑥ 避難所の中にある膨大な仕事を、誰が捌いていくのだろうか?
等について、まとめてゆくと
A 人との係わり合いの問題、
B 物との係わり合いの問題、
C お金との係わり合いの課題、
D 災害弱者への対応
になると思われます。
参加者の皆さんの災害避難所についてこんな思いが秘められていることを確認して第一部のWSを終えました。
体育館の中は、かなりの温度になっていました。それでも、皆さんは私たちが想像していた以上に熱心にWSに取組んでいくださいました。


 暑い館内から外へ出て「炊き出し体験」を行いました。
昼間の暑さが夕方の涼風が押しのけてくれて参加者は一様に息を吹き返したようでした。
校舎の脇に準備された炊き出しスペースでは、ZSVNのメンバーが火を熾してお湯を沸かしています。今回は、晩御飯、朝ごはんの2度の炊き出しをすることになっています。
夕食は、座間市が備蓄をしているアルファー化米(五目ごはん)の炊き出しをしました。
ZSVNのメンバーは炊き出し手順の説明をしたのみで、実戦は参加者の方々にお願いしました。皆さん、それぞれ手分けをしてアルファー化米のセットにお湯を入れて炊き出し作業に取組んでくれました。


 一方、別のテーブルでは、スナック菓子の「じゃがりこポテト」を使った「ポテトサラダ」つくりをしました。女性陣は、半信半疑の顔で「何じゃ こんなのでできるわけがないじゃない???」という感じで周りを取り巻いていましたが、やがて、「私も、私にもやらせて・・」という状態で童心に返ってポテト作りに取組んでいました。


 さて給食です。ここで、災害が起きたときの「ゴミ」の問題について話をさせていただきました。
被災地は道路事情が極端に悪くなること、災害支援の車両が優先通行になることなどから「ゴミ」の収集が非常に厳しくなること、また、ゴミの処分場の確保も難しくなることが予想されます。そのような状況を考えて、食事から出るゴミも可能な限り少なくする必要があることから使用する食器は、家庭で使っている食器を有効活用することに心がけること、また、水が不足することも予想されるので使い終わった食器を洗わないで済ませることも考える必要があることも説明しました。


 そのために、食器に薄手のビニールの袋をかぶせて、その上にご飯やおかずを乗せて食べる、食べ終わった食器は、かぶせてあるビニールをそっとはがしてビニール袋だけをゴミとして処分する・・・。また、使用済みの食器は、次の人に使っていただけるということで水の使用も大幅に少なくできることを説明し実際に体験してもらいました。


 更に、高齢者が多くなる現在、炊き出しのご飯は喉の通りが良くないことも事実です。入れ歯を紛失する避難者もいます。そんな方々への給食の配慮も考えて「非常食材を使ったリゾット(洋風おじや)」を作って試食をしてもらいました。なかなかの好評のようでした。

 私達の望みは、このように防災体験塾で学んだことを、地域のお祭りなどで実際に「活用」して欲しいと願っています。防災・減災というのは、行動に移されて初めて「役に立つ」ことを知ってほしいのです。
休憩時間は、涼風に吹かれて皆さん思い思いに過ごされていたようでした。
参加された女性陣は、主婦業に戻るためにこの時点で帰宅される方もおられましたが、ここまでの参加でも避難所というものがどのようなものなのかが理解していただけたものと思いました。ありがとうございました。


夕食炊き出し風景

 19時、夜のWSに移りました。ここでは、第1部のWSで出されたキーワードを中心に、実際に座間市で地震が起きて避難所が開設されたことを想定していくつかの例題を示して皆さんに考えていただきました。
たとえば、

① 避難所に一番最初に来る人はどのような人でしょうか?という問を投げかけさせてもらいました。それは、一番元気な人なのですね。車に荷物を積み込んで元気に避難所に入ってくることが過去の被災地でも報告されています。
この人をどのように扱ったらよいのでしょうか? さまざまな考え方がありますが、避難所というものが何の目的で設置されるのかということを理解できればその行動も見えてくるはずです。


② 避難者名簿の問題があります。昨今、個人情報という得体の知れない「単語」の前で、今まで地域のつながりの基となっていた情報が途切れてしまって、肝心なことも伝え合えない状況があることを多くの方は感じています。しかし、被災地では何よりも大事なのは「安否情報」なのです。避難所で「避難者名簿」を作ろうとしたときに「個人情報」を楯に情報の収集ができなかった場合には、サポートの網の目からこぼれ落ちてしまう危険性さえあるのです。


③ 避難所の受け入れ態勢は、座間市では市の職員が3名で数多くの避難者を受け入れることになっています。果たして実際このようなことが可能なのでしょうか? 普段から付き合いがある住民同士さえ、果たして災害のときにうまくつながれるかどうか判らない中で、まったくのなじみの無い職員がこのような混乱の中で本当にできるのかな・・・計画では、避難してきた住民に協力を求めるとなっていますが、協力関係が成り立つ前提は、相互の信頼関係がある場合だと思うのです。本当にできるのでしょうか?
このような、例題を約14例を提示して皆さんで考えてみました。


その結果、皆さんから出てきた答えは、災害時の緊迫した中でこのような問題に取組んでいる暇は無いはずだ。こんな場合誰が責任と権限を持って「捌く」のだろうか?
これができるための常日頃からの準備が必要なのではないだろうか・・という意見が多くのグループの中から出てきました。


避難所の「鍵は誰がどのように持っているのか?」 どのくらいの時間で対応することができるのだろうか、という住民にとっては本当に素朴な質問にまとまってきました。
 そこで、私達は、避難所というものには平時から「避難所運営委員会」というものを設置してこの委員会の中で万一のときに備え受け入れのための手順、配置、役割分担などを決めて定期的に、このような避難所宿泊訓練を行うことが大事であるのではないかという提案をさせていただきました。参加者のほとんど全員の方から賛同を得ることができました。


 神奈川県は、各市町に対して平成14年に「避難所運営マニュアルの指針」という文書を出しています。その中に、この件や、福祉避難所の設置についても努めるよう指示されていますが、座間市では、前回の地域防災計画の見直しにおいてもこの問題への取り組みがなされていないようです。
私たち、「ざま災害ボランティアネットワーク」はこの問題について今後とも積極的な提案を続けて行きたいと考えています。


20時から、宿泊準備体験に移りました。
避難所で考えなければならないのは元気な避難者のことではなく、いわゆる「災害弱者」と呼ばれる人々への対応だと思います。今回の、体験塾にも、いつも災害弱者の立場から「助けて!!」という発信を続けているSさんが二人のお嬢さんと一緒に参加してくださいました。


 彼を含めて避難所は、災害弱者には優しく作られていないと思います。このことは、これからの課題としても、授乳する母親のスペース、女性の方々の更衣スペース、同じく異性の更衣を目の前では見たくない人もいると思いますのでそのための男性の更衣スペース、要介護の方々のおむつ交換のスペース、身体に障がいのある方々の居住スペースなどなどたくさんの配慮が必要であることを説明した上で、簡易プライベートスペースを作るためのブルーシートで作る三角テント作り、折りたたみテントによる介護用トイレスペース作りなどを体験してもらいました。


 避難所での一人当たりのスペースは、1m×2mとなっています。しかし、大規模な災害が起きればこれ以下のスペースの中でお互いに譲り合いながら生活することも覚悟しなければなりません。しかし、何日か経てば、自宅に戻る人、疎開する人などが出てきて避難所の中にもスペース的に余裕が出てきます。
言い換えればこのことは、長期に避難所生活をしなくてはならない人がこの場所に取り残されるということなのです。
ここからが、避難所運営の難しいステージに入ってきます。そこで活躍するのが「パーテーション」と呼ばれる個人の生活空間を作り出す「簡易仕切り板」なのです。この組み立ての体験もしてもらいました。


 暑い体育館の中ですので、この仕切り板の中で寝る勇気がある人はいなかったようですが、高さ110センチのダンボール板の囲いが、他の人からの「目」から逃げることができる・・・ということは体感できたと思いました。

 このような、数々の体験をして就寝準備作業を終え、各人それぞれの寝場所の確保に移りました。幸いに、外から涼しい風が館内へ流れ込んでくるようになりました。思い思いの場所を確保して宿泊体験者26名は眠りに付きました。
ZSVNのメンバーは、避難者の安全を確保するために2名一組で交代しながら2時間ずつの不寝番を勤めました。小学校の横の道路は夜間の車の往来も多く。特に若者が乗り回すバイクの音で眠ることができなかった人もいたようでした。
今回は、26名という人員でしたので、体育マットを床に敷きその上で寝ることができましたが、現実にはこれらのマットは、身体の弱い方々へ最優先に配布されるものです。しかし、過去の避難所の人間模様を見聞きした経験のある私には、これすらも果たして理解してくれるのか・・・自信が持てないような気持ちがありました。

 8月23日(日曜日)。4直の不寝番の人によって前日参加者の皆さんに手伝って準備してもらった「ハイゼックス炊飯袋」が、釜の中に投入されました。
6時。「起床」という掛け声で思い思いに寝床から這い出して外へ出てきました。感想をお聞きすると「うん よく寝たよ」「いやー 明け方涼しくなって 寝袋にもぐりこんだよ」「バイクや車の音がうるさかったよ」・・・などなど それぞれ感じたことが多かったようです。
約25分間 煮沸されたハイゼックス袋が釜から出され、用意してあるスチロールの箱の中に移されました。この中で最低でも20分間以上の蒸らしが必要です。この炊飯方法のポイントは、炊飯前の米への水の含ませ時間と、炊飯後の蒸らし時間です。

 一方テーブルの上には、約8種類の「ふりかけ」が並びました。また、スタッフのKさん、Tさんの自家製の梅干や梅漬けが並びにぎやかです。
そこに登場したのが、簡単味噌汁作り技の公開でした。材料は、「液味噌」+「せんべいのくず(細かくしたかけら)+「焼き海苔」です。
容器の紙コップに、せんべいのかけらを数個、液味噌を適量、焼き海苔を適量というアバウトなレシピの中にお湯を注ぎスプーンでかき回すと・・・何と すばらしいお味噌汁が・・・・
蒸らし時間が終わったご飯が、紙皿の上に広げられます。お箸でほぐして、「ふりかけバイキングコーナー」へ、味噌汁を作って 各自思い思いの場所に陣取り食べ始めました。「これはうまいよ」「味噌汁うまい!!」「ふりかけって・・こんなにおいしかったのか・・・」と皆さん旺盛な食欲を見せてくださいました。
後片付けも参加者の方々の協力を得てあっという間に終えることができました。
7時。振り返りの時間です。Sさんの進行で1泊2日の避難所体験の感想を述べていただきました。皆さん、避難所というものが如何に多くの課題を秘めた存在であるかということは理解していただけたようでした。詳しくは、アンケートを整理して改めて報告させて頂きます。
宿泊をされた方々は、やはり、事前に何らかの受け入れ組織が必要だということを発言されていました。


 8時。全員で会場の清掃に取り掛かりました。使用した機材を整理し、荷物を運び出し体育館、玄関、トイレ、水場、炊き出しをした場所の後始末をしました。
校長先生もお越しになられ、手伝ってくださいました。感謝の言いようもありませんでした。

 8時40分。宿泊体験塾の閉講式を行いました。ZSVN田中代表が、参加者の方々、支援してくださった校長先生へお礼を申し上げ、この活動がきっかけになって、避難所のことが真剣に取組まれるように地域からも声を上げて欲しいというお願いをしました。
最後に、校長先生から一言ご挨拶をいただきました。
先生は、人事交流事業の一環で、綾瀬市に出向され勤務していた経験から、綾瀬市ではすでに避難所となる各学校に委員会が設けられて、校内の空き教室などの使用順位なども決められている・・・という体験をされているようです。座間市へ校長として戻ってきて、座間市のこのあたりの課題が未着手であることを知り、施設を預かる立場として不安に思っていたようでした。そこへ、ZSVNから今回の企画の提案をいただき協力をしたという経過を話してくださいました。
今後、このような企画が市内の各避難所で行われることを期待しています。また、栗原小学校としてできることがあれば協力をして行きたいという力強いお言葉をいただきました。


 参加してくださいました皆様本当にありがとうございました。
そして、会場をお貸しくださった栗原小学校、資機材などの提供をしてくださった座間市安全対策課、消防署の皆様に感謝をいたします。
私たち、「ざま災害ボランティアネットワーク」は、できれば、今年度中に冬バージョンの体験塾も予定しています。ぜひ、多数の参加をお待ちします。スタッフの皆様、そして愛川ネットの方ありがとうございました。

 

仕切り板組み立て風景

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イベント案内・募集 ( 災害避難所 栗原小学校 )

「避難所宿泊体験塾」が行われます

2009年07月24日 22:23

阪神淡路地震のときの避難所風景

  8月22日(土曜日)14時から23日(日曜日)9時まで座間市立栗原小学校体育館を会場にして「災害避難所宿泊体験塾」が行われます。
この企画は、座間市、並びに栗原小学区の協力をいただき、「座間市自治会連絡協議会」が主催、「ざま災害ボランティアネットワーク」が運営する防災・減災活動イベントです。

 この体験塾は、座間市内では始めての企画となります。
土曜、日曜日という日程ですが、ぜひ多数の参加をお待ちいたします。企画の概要は、このブログ巻末にPDFデーターとして添付してあります。
 このイベントは「体験塾」という形式を採っております。
特に、堅苦しい講座ではなく、ワープショップ形式で、参加した皆さんと一緒に「災害時避難所」というものがどのようなものなのかについて過去の災害の事例を参考にして意見を出し合って、災害避難所を開設・運営するためには何を考え、用意しておかけければならないかなど、を考えたいと思います。そして、その結果は、座間市の市民防災・減災活動のあり方や施策に反映させていくための提言資料としたいと考えております。

 イベントの準備の関係もありますので事前申し込み制としていただきます。ま
た、参加者の方々には食事のための費用、企画資料代などとして大人(中学生以上)は500円、小学生は300円の参加費を負担していただきますのでご理解願います。
災害想定避難所の中で一夜を過ごすことがどのような感じなのか・・・どんなことを思い浮かべるか・・・ぜひ体験していただきたいと思います。
プログラムは、

《 22日(土曜日) 》
① オリエンテーション(体験塾の目的と進行の仕方についての説明)
② 座間市地域防災計画「避難並びに避難所」についての計画内容を読んでみる
③ ワークショップ ① 「避難所のことを考えよう」
④ 食事の準備と配食、みんなで食事をしよう
⑤ ワークショップ ② 「過去の事例から避難所を考える」
⑥ 実技体験 寝るための準備を通じて避難所を感じよう
⑦ 宿泊体験

《 23日(日曜日) 》
⑧ 朝食準備と みんなで食事をしよう
⑨ 体験塾の振り返り
⑩ 清掃
⑪ 閉講式・解散 
修了時刻 午前9時

携行品は、皆さん自身で考えてみてください。
毛布は準備します(各自1枚程度) 
ヒントは、体育館の床の上に寝ることになります。
体育館は、窓が上部にしかありません。
おそらく、蚊などが飛ぶ環境だと思います。
原則的に、就寝時は灯りは落とします。
ぜひ家族で参加してください。

 座間市自治会連絡協議会やざま災害ボランティアネットワークは今後とも、座間市並びに市内避難所の施設管理者の方々の協力を得ながら毎年、夏・冬の2回程度、計画的に市内全域にわたって活動をして行く予定です。

 ご存知の通り座間市には「座間市地域防災計画」という定めがあります。これは、国の「災害基本対策法」に基づいて座間市防災会議が策定した計画です。
その目的は、「座間市の土地の保全と住民の生命、身体及び財産を保護する」ことにあります。しかし、残念なことに、この計画は、市民の方々には余りよく知られていないのです。

 市民の方がこの計画書を閲覧するには図書館(禁帯出扱い)をはじめ公民館や地区センター、コミセンなどに出向いて見るしかありませんでした。
防災・減災活動をしている「ざま災害ボランティアネットワーク」にも配布されないのです。
そこで私達は、神奈川県内の他市に習って座間市のホームページからダウンロードできるように強く要望し、その願いがかなって本年初めからダウンロードして閲覧が可能になりました。
一度、ご覧になると座間市がどのような防災・減災に対しての方向性を持っているかが見えてくると思います。

 計画は、第1篇「総則」に続き、第2編「地震災害対策計画」、第3編「風水害災害計画」、第4編「特殊災害対策計画」、第5編「資料編」構成されています。
 各編は、おおむね「予防対策」、「応急対策」、「復旧・復興対策」からなり、地震編のみ「東海地震事前対策」が加えられています。
 

  私たちが、特に重視しているテーマは、「地震災害」です。
しかし、ご覧いただくと判るように計画の全体を流れる思想は、「促進する」「推進する」「努める」「図る」という言葉が多く、各種対策を進めるために必要な「マニュアル」についても「作成、整備・・・に努める」となっています。本当に努めているのか・・と当局質問してもその答えは、はなはだ心もとないものになっています。

 また、この計画によって、災害時の支援体制に対して、関係団体と各種協定が結ばれていますがその多くは、検証が不十分なものが多く、毎年の総合防災訓練の中から出てきた問題点が整理・検討され協定の更新に当たって反映されている形跡を見ることができません。

 地震発生直後に、被災した市民に一番大切なことになる「避難所整備計画」を見てもその文面は、明らかにどこかにあったマスターをコピーした文面となっています。
特に、私たちが心配しているのは、高齢化社会の中での中で「要支援者」の対象となる人々が増え続けていることです。

 しかし、皆さんよく考えてください。
大規模な災害が起きると座間市民全員が「要支援者」となることなのです。
少なくとも今の行政にはその視点が欠落しています。
更に、座間市には「福祉避難所」が計画されていません。
市内には、平時から、生活に不自由しているさまざまな障がいをもたれている方々がいます。現在の、座間市地域防災計画ではこのような人々もすべからく、市が指定している小学校をはじめとする避難所施設に収容することになっています。
福祉の視点から見て本当にどうなるのだろう・・・少なくとも〃避難所のなかでも障がい者、高齢者、乳幼児を抱えている人々や妊婦の方々には別区画の場所を提供する計画が必要だと思います。その辺りの配慮も現段階では、見ることができません。

 どうか、市民の皆さんが一人でも多くこの種のイベントに参加していただき、「避難所って・・・」と真剣に話し合う場所、きっかけになれば良いなーとおもっています。

 過去の、災害の事例がたくさんありますが、14年半前に発災した「阪神淡路大震災」では、地震への備えが無い中での都市型大震災がどのような状況になるのかというサンプルになってしまいました。
しかし、その中からわれわれは、被災地を助ける活動力は「市民の中にある」という貴重な経験も学びました。その後、この中で得られた体験は、中越地震、中越沖地震、能登半島地震
などで活かされ「災害救援活動ボランティア組織」の活動に一定のルールができてきました。

 しかし、残念ながら行政の取り組みはこのような教訓を活かすことなく「努める」「検討する」という枠組みから抜け出ていません。多くの自治体は、災害に備えるということで取り組みはしているようですが、その計画は検証されておらず、「紙の上にかかれた物」にしか過ぎないのが現実です。
 市民の多くの人々は、頭の中では「地域は普段からつながるべきだ・・・」と思ってはいても日々の生活に追われて結局「べき論」が巷にあふれている状況があるだけです。
そして、恐ろしいことは市民の多くの人々が、何かあれば「行政がやってくれるよ・・」さらには「当然行政がやるべきだ・・・」と考えている人が多いのです。
更に問題なのは、行政が「できること」「できないこと(市民にお願いすること)」の区分を明確に示していないことなのです。

 座間市においても、昨年度まで「避難所開設訓練」と称する訓練が行われておりましたが、現実には形式的な訓練でその効果は極めて怪しいものでした。私達は、この形式的な訓練を何とか役に立つ訓練にして欲しいと提言をしてきました。
残念ながら行政の取り組みは弱くなかなか主体者として計画する機運が生まれない状況でした。そこで、私たちがお手伝いする形で「実のある体験の場・・・」すなわち今回の、「災害避難所宿泊体験塾」として行うことにしました。
この活動の中から避難所のあるべき姿を描き出して市と連携しながら「避難所運営ハンドブック」を提案し、それをもとに市内にある30箇所の避難所ごとの「避難所運営マニュアル」を作るきっかけをしたいと考えております。

 残念ながら、座間市の地域防災計画は、少なくとも神奈川県が示している「避難所運営マニュアル策定指針の概要」に示されている内容に適合していないことは事実であります。
これを何とか修正し近隣市町と同じようなレベルに持ってゆきたいと考えております。
ぜひ、この機会に家族揃って、近隣揃ってイベントに参加してください。心よりお待ちしております。
 参加を希望される方はこのブログの下にあります「避難所宿泊体験塾」の案内書をダウンロードして申し込み書を記入してFAXまたはメールをしてください。

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災害避難所色は区体験塾案内書

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災害避難所宿泊体験塾申し込み書

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