ざま災害ボランティアネットワークわが身と家族の命を守ろう |
防災・減災訓練報告 ( 災害避難所 )
避難所を考えるワークショップ風景
8月22日、23日座間市自治会連絡協議会の主催で「災害避難所宿泊体験塾」が開催されました。
「ざま災害ボランティアネットワーク」はこの企画の立案、運営のお手伝いをさせていただきました。この企画が実現できましたのは、ひとえに会場の提供をしてくださいました栗原小学校のご協力の賜物と厚くお礼を申し上げます。
座間市では、初めての企画でした。果たしてどれだけの方々の賛同を得られるのか心配でしたが、私たちメンバーの精力的な募集活動の結果、通学地域の一般の市民の方々が60名、私たちのメンバーが18名、隣の愛川町の災害ボランティアネットワークの方も応援に駆けつけてくださり、総勢79名の参加者によりスタートしました。
8月22日、まだまだ夏の暑いさなかの避難所の生活体験をする想定のイベントということもあり、受け入れ側の私達は、万一の事故に備えてAEDなどをはじめ救急医療セットなど万全の体制を敷いて臨みました。また、インフルエンザの流行宣言も出されていることもあり、会場への入場,給食などの炊き出し作業に際しては、手指の消毒を徹底させていただきました。
13時半、想定避難者の方々が三々五々と会場に到着しました。見込み参加者は事前の確認で約70名前後と見ておりましたので、受付が混雑するのではないかと心配し、メンバーのほとんどを受付に張りつけて受入をさせていただきましたが、参加者のほとんどの方が、自治会の方々と言うこともあって予想以上にスムーズな受け入れができました。
実施本部のちょっとした手違いもあり、集合時間が早めの案内になってしまいましたが、防災に関する「世間話(せけんばなし)」などをしながら開始時間を待っていただきました。
会場は、たくさんの方々の熱気もありかなりの暑さになっておりましたが、うちわをバタバタと扇ぎながら夏真っ最中という景色の中でのスタートとなりました。
15時 自連協の会長の挨拶、引き続き、座間市の安全対策課の担当者の挨拶をいただきました。自連協会長は今後とも市内各地で、ZSVNの協力を得て、このようなイベントを支援して行きたいということで私たちもできる限り協力することを誓いました。
座間市も、市民の皆様の協力を得ながら市民防災活動を進めて行きたいとの挨拶ががありました。ざま災害ボランティアネットワークの代表が開講宣言を行い体験塾がスタートしました。
市からお借りしました、プロジェクターが古い機械ということもあって私たちが準備していました映像が思うように参加者の皆様に提供できなかったことを残念に思いお詫びさせていただきます。
まず、参加者の方に「地震災害」というものがどのようなものなのかという私たちを取り巻く地震災害の状況について話をさせていただきました。
震度とマグニチュードの関係、私たちを取り巻く地震の発生確率などについても神奈川県が7月に、10年ぶりに改定した県内に被害をもたらす地震の被害想定を発表しましたが、この数字を使って皆さんに被害についての説明をしました。
地震発生確率というのは多くの場合、今後30年以内の発生確率という形で公表されています。
たとえば、東海地震の場合は今後30年以内の発生確率が87%、宮城県沖地震は99%、南関東地域のM7クラスの地震が70%、神縄・国府津・松田断層地震が最大で16%などといわれています。しかし、市民の皆さんにとって実際にはあまりピンとこないと思います。
そこで、日常の生活の中での危険度と比較して説明するとわかりやすいと考え、今後、30年間のうちに交通事故で負傷する確率は24%、事故で死亡する確率は0.2%、癌で死亡する確率は6.8%・・・というように身近な例をとって説明することで「地震災害」の危険度合いはかなり高いのだということを感じてもらい「備え」への行動を採っていただければと思いました。
結局のところ、私たちができることは「地震からの被害を少なくする」こと・・・すなわち「減災」への取り組みなのです。
特に、高齢化が進む中で、それぞれの想定される地震によって、要援護者への被害が多数に昇ることが示されています。避難者数、市内に勤務する労働者で帰宅困難になる人々の数も算出されていることも皆さんに説明しました。
このような私たちを取り巻く地震災害に行政としてどのような取り組みがなされているのかという側面から、私たちが日頃生活している座間市の防災計画の基本となっている「座間市地域防災計画」というものの概要について説明しました。
今回は、災害避難所への宿泊体験ということなので、特に、避難所について計画の実情を私たちの防災・減災活動から見たありのままの姿を説明しました。
座間市の、避難、避難所についての計画は、わずか3ページのみの記述となっています。
参加者の皆さんにもその内容を読んでいただきました。
この計画では、座間市内に住まわれている職員が避難所ごとに3名づつ配置されています。これだけの職員で避難者を受け入れて、収容することができるのかどうか疑問を持つ声が出されていました。このような、座間市における避難所に対する計画の実態を参加者の方々へ知っていただいた上でこの体験塾の目的である「避難所を考えるワークショップ(WS)」に入りました。
今回参加してくださった市民の皆さんのほとんどの方は、避難所は行政が準備してくれて避難所へ行けばいつでも入れると思っていたようです。確かに、過去の被災地から市民の皆様のお宅のTV画面に届けられる映像は、受入が済んで何とか座る場所を確保して「ほっと」している避難者の姿がほとんどです。
実際は、避難所へたどり着くまでの道中だって果たしてどのような状況かもわからないのですよね。
WSという講座に参加した経験が少ない方がほとんどのようで、最初は戸惑っていたようですが、ZSVNのメンバーがテーブルを回ってアドバイスをすると、参加者の皆さんは各テーブルに置かれたポストイットにテーマについての思いを書き始めました。
テーマは、「避難所について思っていること、疑問な点、心配な点を書き出してください」ということでした。約30分間グループで書き出しをしました。その後、各グループのリーダーと思われる方に発表してもらいました。
企業を卒業して間もない人が入っているグループでは、KJ法のように、似たもの意見を取りまとめて表札をつけている班もありました。しかし、あえて手法にこだわらずに同じような意見をまとめて発表してもらいました。
多くの班で出された意見は
① 誰が避難所を開設するのだろう?
② どの程度の人々を収容できるのだろうか・・一人当たりの面積はどのくらいなのか?
③ 食料や水そのほかの物資の配給はどうなのだろう?
④ 小さな子どもがいる家族はどう扱われるのだろう?
⑤ 市の職員3名で、多くの避難者に対して対応することができるのだろうか?
⑥ そのための職員への訓練や研修が行われているのだろうか?
⑥ 避難所の中にある膨大な仕事を、誰が捌いていくのだろうか?
等について、まとめてゆくと
A 人との係わり合いの問題、
B 物との係わり合いの問題、
C お金との係わり合いの課題、
D 災害弱者への対応
になると思われます。
参加者の皆さんの災害避難所についてこんな思いが秘められていることを確認して第一部のWSを終えました。
体育館の中は、かなりの温度になっていました。それでも、皆さんは私たちが想像していた以上に熱心にWSに取組んでいくださいました。
暑い館内から外へ出て「炊き出し体験」を行いました。
昼間の暑さが夕方の涼風が押しのけてくれて参加者は一様に息を吹き返したようでした。
校舎の脇に準備された炊き出しスペースでは、ZSVNのメンバーが火を熾してお湯を沸かしています。今回は、晩御飯、朝ごはんの2度の炊き出しをすることになっています。
夕食は、座間市が備蓄をしているアルファー化米(五目ごはん)の炊き出しをしました。
ZSVNのメンバーは炊き出し手順の説明をしたのみで、実戦は参加者の方々にお願いしました。皆さん、それぞれ手分けをしてアルファー化米のセットにお湯を入れて炊き出し作業に取組んでくれました。
一方、別のテーブルでは、スナック菓子の「じゃがりこポテト」を使った「ポテトサラダ」つくりをしました。女性陣は、半信半疑の顔で「何じゃ こんなのでできるわけがないじゃない???」という感じで周りを取り巻いていましたが、やがて、「私も、私にもやらせて・・」という状態で童心に返ってポテト作りに取組んでいました。
さて給食です。ここで、災害が起きたときの「ゴミ」の問題について話をさせていただきました。
被災地は道路事情が極端に悪くなること、災害支援の車両が優先通行になることなどから「ゴミ」の収集が非常に厳しくなること、また、ゴミの処分場の確保も難しくなることが予想されます。そのような状況を考えて、食事から出るゴミも可能な限り少なくする必要があることから使用する食器は、家庭で使っている食器を有効活用することに心がけること、また、水が不足することも予想されるので使い終わった食器を洗わないで済ませることも考える必要があることも説明しました。
そのために、食器に薄手のビニールの袋をかぶせて、その上にご飯やおかずを乗せて食べる、食べ終わった食器は、かぶせてあるビニールをそっとはがしてビニール袋だけをゴミとして処分する・・・。また、使用済みの食器は、次の人に使っていただけるということで水の使用も大幅に少なくできることを説明し実際に体験してもらいました。
更に、高齢者が多くなる現在、炊き出しのご飯は喉の通りが良くないことも事実です。入れ歯を紛失する避難者もいます。そんな方々への給食の配慮も考えて「非常食材を使ったリゾット(洋風おじや)」を作って試食をしてもらいました。なかなかの好評のようでした。
私達の望みは、このように防災体験塾で学んだことを、地域のお祭りなどで実際に「活用」して欲しいと願っています。防災・減災というのは、行動に移されて初めて「役に立つ」ことを知ってほしいのです。
休憩時間は、涼風に吹かれて皆さん思い思いに過ごされていたようでした。
参加された女性陣は、主婦業に戻るためにこの時点で帰宅される方もおられましたが、ここまでの参加でも避難所というものがどのようなものなのかが理解していただけたものと思いました。ありがとうございました。
夕食炊き出し風景
19時、夜のWSに移りました。ここでは、第1部のWSで出されたキーワードを中心に、実際に座間市で地震が起きて避難所が開設されたことを想定していくつかの例題を示して皆さんに考えていただきました。
たとえば、
① 避難所に一番最初に来る人はどのような人でしょうか?という問を投げかけさせてもらいました。それは、一番元気な人なのですね。車に荷物を積み込んで元気に避難所に入ってくることが過去の被災地でも報告されています。
この人をどのように扱ったらよいのでしょうか? さまざまな考え方がありますが、避難所というものが何の目的で設置されるのかということを理解できればその行動も見えてくるはずです。
② 避難者名簿の問題があります。昨今、個人情報という得体の知れない「単語」の前で、今まで地域のつながりの基となっていた情報が途切れてしまって、肝心なことも伝え合えない状況があることを多くの方は感じています。しかし、被災地では何よりも大事なのは「安否情報」なのです。避難所で「避難者名簿」を作ろうとしたときに「個人情報」を楯に情報の収集ができなかった場合には、サポートの網の目からこぼれ落ちてしまう危険性さえあるのです。
③ 避難所の受け入れ態勢は、座間市では市の職員が3名で数多くの避難者を受け入れることになっています。果たして実際このようなことが可能なのでしょうか? 普段から付き合いがある住民同士さえ、果たして災害のときにうまくつながれるかどうか判らない中で、まったくのなじみの無い職員がこのような混乱の中で本当にできるのかな・・・計画では、避難してきた住民に協力を求めるとなっていますが、協力関係が成り立つ前提は、相互の信頼関係がある場合だと思うのです。本当にできるのでしょうか?
このような、例題を約14例を提示して皆さんで考えてみました。
その結果、皆さんから出てきた答えは、災害時の緊迫した中でこのような問題に取組んでいる暇は無いはずだ。こんな場合誰が責任と権限を持って「捌く」のだろうか?
これができるための常日頃からの準備が必要なのではないだろうか・・という意見が多くのグループの中から出てきました。
避難所の「鍵は誰がどのように持っているのか?」 どのくらいの時間で対応することができるのだろうか、という住民にとっては本当に素朴な質問にまとまってきました。
そこで、私達は、避難所というものには平時から「避難所運営委員会」というものを設置してこの委員会の中で万一のときに備え受け入れのための手順、配置、役割分担などを決めて定期的に、このような避難所宿泊訓練を行うことが大事であるのではないかという提案をさせていただきました。参加者のほとんど全員の方から賛同を得ることができました。
神奈川県は、各市町に対して平成14年に「避難所運営マニュアルの指針」という文書を出しています。その中に、この件や、福祉避難所の設置についても努めるよう指示されていますが、座間市では、前回の地域防災計画の見直しにおいてもこの問題への取り組みがなされていないようです。
私たち、「ざま災害ボランティアネットワーク」はこの問題について今後とも積極的な提案を続けて行きたいと考えています。
20時から、宿泊準備体験に移りました。
避難所で考えなければならないのは元気な避難者のことではなく、いわゆる「災害弱者」と呼ばれる人々への対応だと思います。今回の、体験塾にも、いつも災害弱者の立場から「助けて!!」という発信を続けているSさんが二人のお嬢さんと一緒に参加してくださいました。
彼を含めて避難所は、災害弱者には優しく作られていないと思います。このことは、これからの課題としても、授乳する母親のスペース、女性の方々の更衣スペース、同じく異性の更衣を目の前では見たくない人もいると思いますのでそのための男性の更衣スペース、要介護の方々のおむつ交換のスペース、身体に障がいのある方々の居住スペースなどなどたくさんの配慮が必要であることを説明した上で、簡易プライベートスペースを作るためのブルーシートで作る三角テント作り、折りたたみテントによる介護用トイレスペース作りなどを体験してもらいました。
避難所での一人当たりのスペースは、1m×2mとなっています。しかし、大規模な災害が起きればこれ以下のスペースの中でお互いに譲り合いながら生活することも覚悟しなければなりません。しかし、何日か経てば、自宅に戻る人、疎開する人などが出てきて避難所の中にもスペース的に余裕が出てきます。
言い換えればこのことは、長期に避難所生活をしなくてはならない人がこの場所に取り残されるということなのです。
ここからが、避難所運営の難しいステージに入ってきます。そこで活躍するのが「パーテーション」と呼ばれる個人の生活空間を作り出す「簡易仕切り板」なのです。この組み立ての体験もしてもらいました。
暑い体育館の中ですので、この仕切り板の中で寝る勇気がある人はいなかったようですが、高さ110センチのダンボール板の囲いが、他の人からの「目」から逃げることができる・・・ということは体感できたと思いました。
このような、数々の体験をして就寝準備作業を終え、各人それぞれの寝場所の確保に移りました。幸いに、外から涼しい風が館内へ流れ込んでくるようになりました。思い思いの場所を確保して宿泊体験者26名は眠りに付きました。
ZSVNのメンバーは、避難者の安全を確保するために2名一組で交代しながら2時間ずつの不寝番を勤めました。小学校の横の道路は夜間の車の往来も多く。特に若者が乗り回すバイクの音で眠ることができなかった人もいたようでした。
今回は、26名という人員でしたので、体育マットを床に敷きその上で寝ることができましたが、現実にはこれらのマットは、身体の弱い方々へ最優先に配布されるものです。しかし、過去の避難所の人間模様を見聞きした経験のある私には、これすらも果たして理解してくれるのか・・・自信が持てないような気持ちがありました。
8月23日(日曜日)。4直の不寝番の人によって前日参加者の皆さんに手伝って準備してもらった「ハイゼックス炊飯袋」が、釜の中に投入されました。
6時。「起床」という掛け声で思い思いに寝床から這い出して外へ出てきました。感想をお聞きすると「うん よく寝たよ」「いやー 明け方涼しくなって 寝袋にもぐりこんだよ」「バイクや車の音がうるさかったよ」・・・などなど それぞれ感じたことが多かったようです。
約25分間 煮沸されたハイゼックス袋が釜から出され、用意してあるスチロールの箱の中に移されました。この中で最低でも20分間以上の蒸らしが必要です。この炊飯方法のポイントは、炊飯前の米への水の含ませ時間と、炊飯後の蒸らし時間です。
一方テーブルの上には、約8種類の「ふりかけ」が並びました。また、スタッフのKさん、Tさんの自家製の梅干や梅漬けが並びにぎやかです。
そこに登場したのが、簡単味噌汁作り技の公開でした。材料は、「液味噌」+「せんべいのくず(細かくしたかけら)+「焼き海苔」です。
容器の紙コップに、せんべいのかけらを数個、液味噌を適量、焼き海苔を適量というアバウトなレシピの中にお湯を注ぎスプーンでかき回すと・・・何と すばらしいお味噌汁が・・・・
蒸らし時間が終わったご飯が、紙皿の上に広げられます。お箸でほぐして、「ふりかけバイキングコーナー」へ、味噌汁を作って 各自思い思いの場所に陣取り食べ始めました。「これはうまいよ」「味噌汁うまい!!」「ふりかけって・・こんなにおいしかったのか・・・」と皆さん旺盛な食欲を見せてくださいました。
後片付けも参加者の方々の協力を得てあっという間に終えることができました。
7時。振り返りの時間です。Sさんの進行で1泊2日の避難所体験の感想を述べていただきました。皆さん、避難所というものが如何に多くの課題を秘めた存在であるかということは理解していただけたようでした。詳しくは、アンケートを整理して改めて報告させて頂きます。
宿泊をされた方々は、やはり、事前に何らかの受け入れ組織が必要だということを発言されていました。
8時。全員で会場の清掃に取り掛かりました。使用した機材を整理し、荷物を運び出し体育館、玄関、トイレ、水場、炊き出しをした場所の後始末をしました。
校長先生もお越しになられ、手伝ってくださいました。感謝の言いようもありませんでした。
8時40分。宿泊体験塾の閉講式を行いました。ZSVN田中代表が、参加者の方々、支援してくださった校長先生へお礼を申し上げ、この活動がきっかけになって、避難所のことが真剣に取組まれるように地域からも声を上げて欲しいというお願いをしました。
最後に、校長先生から一言ご挨拶をいただきました。
先生は、人事交流事業の一環で、綾瀬市に出向され勤務していた経験から、綾瀬市ではすでに避難所となる各学校に委員会が設けられて、校内の空き教室などの使用順位なども決められている・・・という体験をされているようです。座間市へ校長として戻ってきて、座間市のこのあたりの課題が未着手であることを知り、施設を預かる立場として不安に思っていたようでした。そこへ、ZSVNから今回の企画の提案をいただき協力をしたという経過を話してくださいました。
今後、このような企画が市内の各避難所で行われることを期待しています。また、栗原小学校としてできることがあれば協力をして行きたいという力強いお言葉をいただきました。
参加してくださいました皆様本当にありがとうございました。
そして、会場をお貸しくださった栗原小学校、資機材などの提供をしてくださった座間市安全対策課、消防署の皆様に感謝をいたします。
私たち、「ざま災害ボランティアネットワーク」は、できれば、今年度中に冬バージョンの体験塾も予定しています。ぜひ、多数の参加をお待ちします。スタッフの皆様、そして愛川ネットの方ありがとうございました。
イベント案内・募集 ( 災害避難所 栗原小学校 )
阪神淡路地震のときの避難所風景
8月22日(土曜日)14時から23日(日曜日)9時まで、座間市立栗原小学校体育館を会場にして「災害避難所宿泊体験塾」が行われます。
この企画は、座間市、並びに栗原小学区の協力をいただき、「座間市自治会連絡協議会」が主催、「ざま災害ボランティアネットワーク」が運営する防災・減災活動イベントです。
この体験塾は、座間市内では始めての企画となります。
土曜、日曜日という日程ですが、ぜひ多数の参加をお待ちいたします。企画の概要は、このブログ巻末にPDFデーターとして添付してあります。
このイベントは「体験塾」という形式を採っております。
特に、堅苦しい講座ではなく、ワープショップ形式で、参加した皆さんと一緒に「災害時避難所」というものがどのようなものなのかについて過去の災害の事例を参考にして意見を出し合って、災害避難所を開設・運営するためには何を考え、用意しておかけければならないかなど、を考えたいと思います。そして、その結果は、座間市の市民防災・減災活動のあり方や施策に反映させていくための提言資料としたいと考えております。
イベントの準備の関係もありますので事前申し込み制としていただきます。ま
た、参加者の方々には食事のための費用、企画資料代などとして大人(中学生以上)は500円、小学生は300円の参加費を負担していただきますのでご理解願います。
災害想定避難所の中で一夜を過ごすことがどのような感じなのか・・・どんなことを思い浮かべるか・・・ぜひ体験していただきたいと思います。
プログラムは、
《 22日(土曜日) 》
① オリエンテーション(体験塾の目的と進行の仕方についての説明)
② 座間市地域防災計画「避難並びに避難所」についての計画内容を読んでみる
③ ワークショップ ① 「避難所のことを考えよう」
④ 食事の準備と配食、みんなで食事をしよう
⑤ ワークショップ ② 「過去の事例から避難所を考える」
⑥ 実技体験 寝るための準備を通じて避難所を感じよう
⑦ 宿泊体験
《 23日(日曜日) 》
⑧ 朝食準備と みんなで食事をしよう
⑨ 体験塾の振り返り
⑩ 清掃
⑪ 閉講式・解散
修了時刻 午前9時
携行品は、皆さん自身で考えてみてください。
毛布は準備します(各自1枚程度)
ヒントは、体育館の床の上に寝ることになります。
体育館は、窓が上部にしかありません。
おそらく、蚊などが飛ぶ環境だと思います。
原則的に、就寝時は灯りは落とします。
ぜひ家族で参加してください。
座間市自治会連絡協議会やざま災害ボランティアネットワークは今後とも、座間市並びに市内避難所の施設管理者の方々の協力を得ながら毎年、夏・冬の2回程度、計画的に市内全域にわたって活動をして行く予定です。
ご存知の通り座間市には「座間市地域防災計画」という定めがあります。これは、国の「災害基本対策法」に基づいて座間市防災会議が策定した計画です。
その目的は、「座間市の土地の保全と住民の生命、身体及び財産を保護する」ことにあります。しかし、残念なことに、この計画は、市民の方々には余りよく知られていないのです。
市民の方がこの計画書を閲覧するには図書館(禁帯出扱い)をはじめ公民館や地区センター、コミセンなどに出向いて見るしかありませんでした。
防災・減災活動をしている「ざま災害ボランティアネットワーク」にも配布されないのです。
そこで私達は、神奈川県内の他市に習って座間市のホームページからダウンロードできるように強く要望し、その願いがかなって本年初めからダウンロードして閲覧が可能になりました。
一度、ご覧になると座間市がどのような防災・減災に対しての方向性を持っているかが見えてくると思います。
計画は、第1篇「総則」に続き、第2編「地震災害対策計画」、第3編「風水害災害計画」、第4編「特殊災害対策計画」、第5編「資料編」構成されています。
各編は、おおむね「予防対策」、「応急対策」、「復旧・復興対策」からなり、地震編のみ「東海地震事前対策」が加えられています。
私たちが、特に重視しているテーマは、「地震災害」です。
しかし、ご覧いただくと判るように計画の全体を流れる思想は、「促進する」「推進する」「努める」「図る」という言葉が多く、各種対策を進めるために必要な「マニュアル」についても「作成、整備・・・に努める」となっています。本当に努めているのか・・と当局質問してもその答えは、はなはだ心もとないものになっています。
また、この計画によって、災害時の支援体制に対して、関係団体と各種協定が結ばれていますがその多くは、検証が不十分なものが多く、毎年の総合防災訓練の中から出てきた問題点が整理・検討され協定の更新に当たって反映されている形跡を見ることができません。
地震発生直後に、被災した市民に一番大切なことになる「避難所整備計画」を見てもその文面は、明らかにどこかにあったマスターをコピーした文面となっています。
特に、私たちが心配しているのは、高齢化社会の中での中で「要支援者」の対象となる人々が増え続けていることです。
しかし、皆さんよく考えてください。
大規模な災害が起きると座間市民全員が「要支援者」となることなのです。
少なくとも今の行政にはその視点が欠落しています。
更に、座間市には「福祉避難所」が計画されていません。
市内には、平時から、生活に不自由しているさまざまな障がいをもたれている方々がいます。現在の、座間市地域防災計画ではこのような人々もすべからく、市が指定している小学校をはじめとする避難所施設に収容することになっています。
福祉の視点から見て本当にどうなるのだろう・・・少なくとも〃避難所のなかでも障がい者、高齢者、乳幼児を抱えている人々や妊婦の方々には別区画の場所を提供する計画が必要だと思います。その辺りの配慮も現段階では、見ることができません。
どうか、市民の皆さんが一人でも多くこの種のイベントに参加していただき、「避難所って・・・」と真剣に話し合う場所、きっかけになれば良いなーとおもっています。
過去の、災害の事例がたくさんありますが、14年半前に発災した「阪神淡路大震災」では、地震への備えが無い中での都市型大震災がどのような状況になるのかというサンプルになってしまいました。
しかし、その中からわれわれは、被災地を助ける活動力は「市民の中にある」という貴重な経験も学びました。その後、この中で得られた体験は、中越地震、中越沖地震、能登半島地震
などで活かされ「災害救援活動ボランティア組織」の活動に一定のルールができてきました。
しかし、残念ながら行政の取り組みはこのような教訓を活かすことなく「努める」「検討する」という枠組みから抜け出ていません。多くの自治体は、災害に備えるということで取り組みはしているようですが、その計画は検証されておらず、「紙の上にかかれた物」にしか過ぎないのが現実です。
市民の多くの人々は、頭の中では「地域は普段からつながるべきだ・・・」と思ってはいても日々の生活に追われて結局「べき論」が巷にあふれている状況があるだけです。
そして、恐ろしいことは市民の多くの人々が、何かあれば「行政がやってくれるよ・・」さらには「当然行政がやるべきだ・・・」と考えている人が多いのです。
更に問題なのは、行政が「できること」「できないこと(市民にお願いすること)」の区分を明確に示していないことなのです。
座間市においても、昨年度まで「避難所開設訓練」と称する訓練が行われておりましたが、現実には形式的な訓練でその効果は極めて怪しいものでした。私達は、この形式的な訓練を何とか役に立つ訓練にして欲しいと提言をしてきました。
残念ながら行政の取り組みは弱くなかなか主体者として計画する機運が生まれない状況でした。そこで、私たちがお手伝いする形で「実のある体験の場・・・」すなわち今回の、「災害避難所宿泊体験塾」として行うことにしました。
この活動の中から避難所のあるべき姿を描き出して市と連携しながら「避難所運営ハンドブック」を提案し、それをもとに市内にある30箇所の避難所ごとの「避難所運営マニュアル」を作るきっかけをしたいと考えております。
残念ながら、座間市の地域防災計画は、少なくとも神奈川県が示している「避難所運営マニュアル策定指針の概要」に示されている内容に適合していないことは事実であります。
これを何とか修正し近隣市町と同じようなレベルに持ってゆきたいと考えております。
ぜひ、この機会に家族揃って、近隣揃ってイベントに参加してください。心よりお待ちしております。
参加を希望される方はこのブログの下にあります「避難所宿泊体験塾」の案内書をダウンロードして申し込み書を記入してFAXまたはメールをしてください。
PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
防災・減災訓練報告 ( 避難所 )
パンスト応用応急手当
ざま災害ボランティアネットワークのメンバー8人は、8月9日から10日に掛けて、大和災害ボランティアネットワークが主催する「災害体験フェア2008」に参加させていただきました。大和災害ボランティアネットワークでは今年で10回目の企画だそうです。その粘り強い活動に、敬意を表します。
私たち「ざま災害ボランティアネットワーク」も、次年度以降は、座間市内での実施を計画しています。そのための情報を集める意味もありました。
13時、会場の大和市立引地台小学校へ到着しました。きれいな学校でした。夏休みの学校って何となくもの悲しさを感じさせられます。会場には、大和のメンバーが集まっていて 受付をされていました。
私自身は、夏休みのこの時期のイベント・・・どのくらい参加者があるのか・・一抹の不安がありましたが やはり、参加者は、少なく、大和災害ボランティアネットワークのメンバーを中心とした参加者だけでした。
もう少し、地域の住民の方々が参加されるのかな?と期待していましたが・・・いずこも同じ・・と言う感じでした。
講座が始まる頃から、雷鳴がとどろき、すでに周辺地域に大雨洪水の注意報が発令されているとのこと、外歩きの活動は中止となりました。残念・・・という気持ちと 暑い中の町歩きをせずに助かった・・・という複雑な気持ちがしました。
プログラムが急遽変更になりました。
● 大和市の地域防災計画
大和市の防災対策担当課長さんの話からスタートしました。
やはり、座間市よりも大きな市だけあって取り組み姿勢は進んでいるように感じました。市民22万人に対して、課員が課長以下6名ですから 市民、37千人/1人と言う感じです。座間市の場合は13万人に4人ですので33千人/1人と言うことになりますので・・マンパワー的には 座間市のほうが 進んでいるのかな?と言う思いがしました。
お話を聞くと、どこの行政も、いかにして地域住民を防災・減災活動に目を向けてもらい参加してもらうか・・・に苦慮しているようです。大和市には、自主防災会の中からリーダーを養成することを目的とした「防災推進員」という制度があるようです。現実には、各組織の防災意識に任せるしかない状況のようでありいずこも同じ悩みを持っていることがわかりました。
しかし、講師の方は、行政職でありながら、14年間 防災業務に従事されているようで、このような専門職的な人事配置は非常に有効ではないかと感じました。説明は非常にわかりやすくもっと多くの市民の方々に聞いてもらえればと思いました。
● 水道の話
今年は、企業団に働きかけて、県の水道企業団から講師の方が来てくださったようです。
私たちの住んでいる座間市は、県央地区でも唯一、自営水道を持っています。したがって、水の問題は座間市として取り組む課題であることに気づきました。今後の、研究の課題としてメモしました。座間市はどのような対策をとっているのか皆で官給することにします。
● 災害時の電気の話
東京電力の方から、災害時の給電対策について説明がありました。電気の復旧は、日本の配電方式が、電柱による露出配線方式をとっているので、比較的復旧は早いことがわかりました。しかし、阪神淡路のときのいわゆる「復旧通電火災」の問題については十分な対策は無く、現在も、復旧工事が終わった地区に電気を入れるときには、戸別訪問して、ブレーカーの遮断状況、家庭内の電気製品のswitchの状態を把握した後に通電となるようです。
マンションやアパートについても個別確認を行なって通電することになりますが、不在で確認が取れない場合には、メーター部分の給電線を遮断し確認ができた家のみに通電する方法を採るようです。
いずれにしても大変な作業になることが見えてきました。災害時には、電気が来なくなる・・・ということは、今まで何気なく使っていた「電気」で動く機器類が全て動かなくなることになります。おそらく、想像もできないことが起きると思います。
とにかく、照明だけは何としても確保することが大事であること、避難するときには、電気の元を確実に遮断することが大切なことが見えてきました。
●消火器操作訓練と備蓄庫見学
校庭に出て消火器の操作訓練をしました。消火器訓練で大切なことは「火事であることを周囲に知らせる」ことだと思います。今回の訓練では、残念ながらその展の指導がなされなかったことを残念に思います。何のために行なうのかという基本の徹底が大切であることを改めて確認できました。
備蓄庫は、校庭に片隅にありました。残念ながら、十分な整理と点検が行なわれているという状態ではありませんでした。おそらく座間市の各所に置かれている備蓄庫も同じ状態ではないかなと思いました。私たちが活動している防災会では、毎月1回日を定めて、備蓄品の点検と修理、整備を行なっています。これも同じです。目的は何なのか・・と言うことを参加者全員が考え、継続活動が大切だと思いました。座間市にも働きかけようと思いました。さまざまな課題を提示してくれたことに感謝します。
● 電話と災害
NTTの方から、災害時の電話事情について説明がありました。これも何気なく使っていますが、災害が起きると外部との通信が途絶してしまいます。そんなことを NTTの防災担当の方から話を聞きました。
最近の電話機は、電気が来なくなるとつかえなくなると言う問題があります。携帯があるじゃないか・・・という話を聞きますが。これも、街中に設けられているアンテナ(基地局)に電気が行かなくなれば使えなくなることになります。
そこで、活躍するのが、災害伝言ダイヤル171または、WEB 171なのです。このシステムも、阪神淡路の災害のときの状況の中から開発された世界的に注目されているシステムの一つです。毎月1日のほか、防災週間には、練習が出来るようになっています。家族で使い方を体験することを進めますと言う話がありました。
災害の時には、非常用に割り当てられる「災害関連の通信幹線」を有効に稼動させるためにも「発信規制」が行なわれます。携帯メールについては、基地局のアンテナが動いていれば通信はできるようです。
公衆電話は、非常用電話として発信の規制の対象外とのことです。普段から公衆電話が、どこに設置されているかを確認しておくことは必要です。これも、テレカは使用できず、硬貨のみの通話となるようです。器械によっては、硬貨の箱が満杯になると故障扱いになり使用できない電話もあるようです。これについては、災害時には、基幹局からの遠隔操作で、通話後に硬貨が戻ってく災害時無料通話方式に切り替える対策を順次広めているようです。
できれば、電気が無くても動く電話機を予備器としておいて置くのも一つの方法だと言う話もありました。しかし、阪神淡路のときの電柱や電話線がめちゃめちゃになったら早急な復興ができるのか・・心配な感じもしました。
夜の体育館・・・暑かったです
●夕食
夕食は、避難所となる体育館の1回部分にある、家庭科教室の調理実習室で食べました。大和災害ボランティアネットワークのメンバーが、調理してくださった非常食+豚汁を食べました。
チョッと気になったのは、この調理が、訓練科目に入っていない・・・一部の裏方さんが担当する形になっていたことです。給食・配食作業は大切な仕事となるはずです。この辺りは、われわれは、科目として取り入れる必要性があるのではないかと思いました。
●クロスロードゲーム
クロスロードゲームと言うのは、想定された条件下で、課題に対して、あなたは「YES」か「NO」という判断を求めるゲームです。大事なのは、なぜその判断を下したのかという考え方をメンバー相互に発表しあうことなのです。
問題に示される条件は、きわめて限定された範囲での条件なのでその背後にある状況を、各自が想像して自分の考え方を纏め上げ判断すると言うものです。
想定問題には、やや「?」が付くものもありますが、防災・災害というキーワードで、参加者が意見を言い合うと言うツールとしては面白いものだと思います。われわれも、これからの定例会などでも時間を見て使ってみようと思います。
●災害とは
災害について 大和災害ボランティアネットワークのメンバーでもあり、現在G大学で災害の研究を行なっている伊藤さんから話がありました。やや、学術的にまとめられた話でしたが、参加者の中に災害地て実際に救援活動や反対に、被災者になった経験のある人が、自分の体験を体系化して整理する意味では役に立つ話でした。伊藤さんは、海外での医療救援活動の経験も豊富で、その体験から、在日外国人の方々への災害支援対策を研究されています。
われわれは、長い間、単一民族として生きてきた関係で、なかなか異文化の人々との交流が下手な部分があります。特に、地震体験の少ない外国人の方々へのサポートは、座間市においても真剣に取り組むべき課題だと感じました。
私たちの組織でも、市内の外国人支援ボランティアの方々と連携して、今後の取り組み課題の一つとしての確認することが出来たと思います。
●応用的救急法
伊藤さんの、医療従事としての体験から考えられた応急手当を学びました。
それは、パンストを活用した、傷口のガーゼなどの固定法でした。パンストを、患部にあわせて切断して結ぶもので使える技能だと思いました。今後、活動を通じて広めて行ければと思いました。
長時間にわたる座学を中心とした講座が終わりました。お疲れ様でした。
●宿泊体験
体育館の中に、各自思い思いの場所に寝床を作って就寝しました。
昼間の 馬鹿みたいな暑さも和らぎ、窓から涼しい風が入ってきましたが、それと共に、外で騒いでいる若者たちの声も流れ込んできます。
私は、持参した、キャンプ用のウレタン製の約6ミリのマットを敷いて、寝袋をのせて横になりました。初めは、良いのですが、しばらくたつと、木の床の固さが薄いクッションを通して身体に響いてきました。体が痛くなります。
そこで、支給された毛布をふたrつ折にして寝袋の下に敷きました。これで幾分か和らいだものの、何回か目が覚めました。
暗がりの中で、阪神淡路のときの避難所の景色が浮かんできました。私は、尼崎のある小学校の体育館宿泊しましたが、当時は冬の寒さで体全体が凍りつくような感じで、結局まどろむ程度の睡眠でした。翌日は、ダンボールを敷きましたが身体にダンボールの波型の凸凹が感じられたことを思い出しました。
あのときの うめき声、鳴き声、ひそひそと話す声がよみがえってきました。
来なければ越したことは無い地震です。でも 近い将来確実に来るであろう地震災害・・・この固い床の上に横たわる人々は、この方さ、暗さ、音に響き・・・これらのことを事前に体験しておくべきでは無いかと切実に感じました。
夜中、寝られないのでしょうか・・起き上がって寝床に工夫をする音や、トイレに行く足音が響いてきます。
どんなことをしても、仲間たちと力を合わせて、市民の皆さんにこの体験をしてもらって、減災と言うことを真剣に考えるきっかけにしてもらえればと思いながら 眠りに引き込まれてゆきました。
●ハイゼックス炊飯
朝5時。ざま災害ボランティアネットワークの提案で、ハイゼックス炊飯袋による炊飯をしました。本当は、参加者一人ひとりに炊飯作業を体験してもらうつもりでしたが、炊飯作業は裏方がやると言う方法が大和災害ボランティアネットワークの運営方法のようでした。
ハイゼックス炊飯は、テクニックが必要です。私たちも何回かの失敗を経て、安定した炊飯ができるようになったのです。ちょっとした工夫が大事なのですが・・その部分を、大和の方にも学習していただきたかったのですが残念でした。
出来上がった、ご飯はとても良く炊けていました。おいしくいただきました。ご馳走様でした。
●ロープワーク
終了時刻までの短い時間をいただいてロープワークを体験しました。
普段何気なく「結ぶ」という行為をしているのですが、実際に、結ぶことを取り出して学習すると参加者は改めて迷いだすようです。もっとも大事な「本結び」を学習しましたが、参加した十数名の方の中でも、なかなか上手く行かない人がいました。
連続一重結びは、子どもたちに、ロープを教える時の、興味付けに使えるので覚えていただきました。これは、できるとうれしくなる・・科目です。全員できるようになりました。
次いで、基本中の基本「もやい結び」を学習しました。なかなか苦労しておりましたが何とか覚えられたようです。
ロープワークは、いざと言うときに役に立つ技能です。しかし、すぐに忘れてしまいます。できれば、との届くところにロープをおいておいていつでも復習できるようにしておくことが大事です。
多分、自宅に付いたころには忘れてしまっているかもしれません。マニュアルを配布させていただきました。
8時40分 全ての科目を終了して解散となりました。ご苦労様でした。
この講座を通じて、多くのことが見えてきました。参加したメンバーを中心にざま災害ボランティアネットワークとしても体験の場を開発してゆきたいと思います。参加された方々、お疲れ様でした。
ざま災害ボランティアネットワーク ( 防災・減災活動、避難所 )
7月24日 0時30分ごろ 東北地方太平洋沿岸一体を震度6弱を最高の震度とする地震が発生しました。
今回の地震は、マグニチュードの割には、地震の波形が、建物への影響が少ない波形であった関係もあり限定的な被害にとどまったようだ。それでも、地震の発生時間帯が深夜と言うこと、最近、近隣で地震があったことから、あわてて逃げる際に、階段から落ちたり、転倒したりして骨折、打撲などの負傷を負った人が出たようだった。これで、岩手県は 今年に入って2回目・・・大変だと思います。
震源の深さが100キロと深かったこともあって、広い地域で触れを観測し、座間市には公式の震度計が無いので厚木を参考にすると、震度は「3」とか・・・わが、コンクリート長屋でも 結構な揺れを感じました。
防災・減災活動に携わる、端くれ者でも 首都圏を離れた地域で地震が起きると 相対的に首都圏地域、東海、東南海地域の空白域にエネルギーが蓄積されてゆくような気がしてならないのです。
今回は、これを機会に 避難所について考えてみたいと思います。
座間市内には、災害時に備えて、公設の避難所が30箇所指定されています。
市内の小学校、中学校を中心にコミセン等がその指定を受けております。高校については栗原・座間・ひばりが丘高等学校が県との協定の下に避難所となっています。現在、栗原・ひばりが丘高校が統合される計画がありますが、統合後も引き続き継続されることになっているそうです。座間養護学校については避難所にはなっていません。
全市での計画上の収容人員は、14,410名であり、市民の11%の人員を収容できる計画となっています。
一方 市は、「地域防災計画」において避難所について次のように計画しているようです。
詳細は、ここから ダウンロードできます。
http://www.city.zama.kanagawa.jp/www/contents/
1201158522678/files/jisin.pdf
その、計画の抜粋について掲載させていただきます。
第11節 避難対策 担当部署:全 部
大規模地震発生時においては、火災、家屋倒壊等の発生が予想されるなか、迅速、的確な避難活動を行う必要があるため、市は、避難のための可能な限りの措置をとることにより、市民の生命、身体の安全の確保に努める。その際、災害時要援護者について十分考慮する。
1 市民の自主避難
市民は、周囲の状況等により避難が必要であると判断したときには、自主的に避難し、その旨を市に連絡するものとする。
また、市は、平素から危険地区、避難場所、避難経路、避難の方法等を周知するとともに、住民が自主的な避難や緊急避難ができるよう指導をしておくものとする。
2 避難準備情報、勧告及び指示等
地震発生時に地域住民の生命及び身体を災害から保護するため必要と認められるときは、当該地域住民に対して避難のための勧告又は指示等を行う。
また、災害時要援護者等、避難行動に時間のかかる者に対しては、より早めのタイミングで避難を呼びかける必要がある。
このため、市は、避難勧告の前段階として、避難準備情報を発表するものとする。
(1) 避難準備情報、勧告及び指示の発令基準
市長は、避難指示や避難勧告の発令、避難準備情報の提供について、避難の対象となる区域や客観的な判断基準、伝達方法を明確にしたマニュアルを作成するとともに、避難場所や避難路をあらかじめ指定し、日ごろから市民への周知徹底に努める。
なお、避難準備情報及び避難の勧告・指示の基準は、災害の種類、地域、その他により異なるが、おおむね次のとおりとする。
避難準備情報(災害時要援護者等に対する避難情報)
(表 省略)
(2) 勧告・指示等の実施責任者
実施責任者実施内容根拠法令
(省略)
(3) 避難準備情報、勧告又は指示の内容
避難準備情報の提供、勧告又は指示の発令は、可能な限り次の事項を明示して行い、避難行動の迅速化と安全を図る。
ア 要避難対象地域
イ 避難先
ウ 避難理由
エ 避難経路
オ 避難時の服装、携行品
カ 避難行動における注意事項
(4) 避難準備情報、勧告又は指示の伝達方法
ア 避難準備情報、勧告又は指示を行った場合、直ちに勧告又は指示が出された地域の住民に対して、防災行政無線による放送、広報車等による呼びかけを実施するほか、「放送を活用した避難勧告等の情報伝達の申し合わせ」により放送事業者を通して放送を要請する。また、警察官、自衛官、自主防災組織等の協力を得て伝達し、その周知徹底を図る。
イ 特に災害時要援護者への伝達については、消防署、消防団及び自主防災組織等が戸別訪問して確認するなど、十分に配慮する。
ウ 避難指示の発令・周知に当たっては、防災行政無線(同報系)の放送において、市長が自ら避難を呼びかけるなどの方法で、危険が迫っていることを住民に認識させるよう努める。
エ 防災行政無線(同報系)等での伝達の際、先に警報(サイレン)を一斉に鳴らした後に避難情報を放送するなど、住民に注目させる工夫が必要である。
(5) 関係機関への通知
避難の勧告・指示を行った者は、次により必要な事項を関係機関に通報する。
3 避難勧告又は指示の解除
避難指示者は、避難勧告等の解除に当たっては、十分に安全性の確保に努めるものとする。
4 避難誘導
(1) 避難誘導体制の確立
災害時における避難に当たっては、市職員等が不足することが想定されることから、近隣住民の相互協力によるところが大きい。よって、市は自治会、自主防災組織等と連携し、地区単位の集団で行動するよう徹底を図る。
ア 避難誘導責任者を当該地区の自治会長とし、誘導員を当該地区の消防団員とする。
イ 避難場所及び避難路の要所等に誘導員又は市職員を配置するとともに、警察署の協力を得て、適切な避難誘導を行う。
ウ 緊急を要する避難の実施に当たっては、特に避難誘導責任者・誘導員が十分な連絡のもとに、強い意思をもって誘導に当たり、住民が混乱に陥らず安全に避難できるよう努める。
エ 避難した地域については、事後速やかに残留者の有無を確認する。
オ 避難誘導等において、住民より倒壊家屋等からの救助や負傷者の応急手当又は搬送を要請された場合、次の措置をとる。
(ア) 市災害対策本部や消防署に連絡し、救助者が到着するまで付近住民と協力して救助や応急手当等に当たる。
(イ) 救急車等の対応が不可能な場合、一般車両又は応急担架等での搬送に配意する。
(ウ) 市災害対策本部や消防署で対応できない場合、避難者のうち健常者に協力を呼びかけ救助に当たる。
カ 広域避難場所等に負傷者が避難してきた場合、ボランティアや近くにいる住民に応援を求め、応急救護所や医療施設へ搬送、誘導する。
(2) 避難の順序
高齢者、幼児、障害者、傷病者等の災害時要援護者を優先させる。その際、災害時要援護者の状況把握については、社会福祉施設を含め、自治会、民生児童委員、地域住民と連携して行う。
(3) 携帯品の制限
避難誘導者は、避難立退きに当たっての携帯品を必要最小限にするよう指示する。
5 避難所の開設
(1) 収容者
住居に被害を受け、又はそのおそれがあるために避難した者で、一時的に避難所に収容する必要がある者とする。
(2) 設置の方法
ア 勤務時間外
事前に指定されている避難所開設担当職員は、地震後、避難所に出向し、避難所開設の準備を進める。人手が不足する場合は、避難住民に応援を求める。
イ 勤務時間内
学校長等、指定避難所の責任者は、避難所開設の準備を行い市職員が到着次第、作業の引き継ぎを行う。その後も市の行う避難所としての業務に協力する。
(3) 設置及び収容状況の報告
避難所を設置したときには、次の事項を市災害対策本部に報告する。
ア 避難所開設の日時及び場所
イ 市職員の人数及び氏名(教職員を含む)
ウ 参集途上の災害状況
エ 避難所の状況
オ 死傷者の状況
6 避難所の管理・運営
(1) 避難所として実施すべき事項
ア 避難住民の名簿作成
自治会長等の代表者の協力を得て、避難住民の名簿を作成し、人員を把握する。この名簿により転出入者を確認する。
イ 負傷者の搬送
負傷者、急病人等は、リヤカー、担架等を使い医療機関、又は応急救護所へ搬送する。
ウ 生活物資(水、食料、物資)の受入、管理、配給
(ア) 自治会長等の協力を得て公平性に配慮する。
(イ) 品目、数量について、市災害対策本部に連絡し、調整を密にする。
(ウ) 搬送に当たって、集積場所を明確にし、連絡を密にする。
(エ) 避難住民のほか、地域の被災住民にも留意する。
エ 簡易トイレの設置
オ 発電機の設置、管理(燃料等)
カ 情報の提供
(ア) 家族、知人の安否や被害状況等災害の正確な情報を収集し、避難住民に正しい情報を提供する。
(イ) 情報等の掲示コーナーの設置
(ウ) 巡回医療の対応
キ 避難生活の手助け
(ア) 要望の聞き取り
(イ) 寝具の乾燥(天日干し等)
(ウ) 来訪者及び電話の取次ぎ
(エ) 避難所の衛生管理(廊下、便所、湯沸場の清掃等)
(オ) 避難住民の健康状態の把握
(2) 組織編成
避難所に多数の住民が避難することが予想され、職員だけで対応することは困難な状況となる。
したがって、健康な避難住民及びボランティア(県外・市内外)の協力を確保して組織化し、活動部隊を編成する。
なお、阪神・淡路大地震時の避難所の活動内容の例によると、おおむね避難住民100人に対して10人(市職員3人、ボランティア5人、その他2人)の要員が必要となる。
(3) 管理・運営に当たっての留意事項
ア 運営に関しては、避難者、住民、自主防災組織の協力が得られるように努める。
また、必要に応じて県等関係機関に協力を求める。
イ 避難者のニーズの早期把握に努める。
ウ ケア・スペースの確保等、災害時要援護者に対して配慮する。
エ 避難所における生活環境に注意を払うとともに、男女のニーズの違いにも配慮したプライバシーの確保対策をとる。
オ 避難者の健康状態を十分に把握し、必要に応じて救護所を設置する。
カ 一時収容した避難者に対しては所要の応急保護をしたあと、縁故先のある者についてはできるだけ短期間に縁故先へ、
その他の者についても他に分散するよう指示し、できる限り短期間の収容にとどめる。
(4) 災害時要援護者への対応
市は、避難所で生活する高齢者や障害者等災害時要援護者に対し、自主防災組織、ボランティア等の協力を得て、各種救援活動を行う。
7 私設避難所
(1) 状況の把握
被災者が、空き地、子供広場や民間(事業所等を含む)の好意により開放された建物等に泊まることが予想される。
このような私設避難所については、確認次第、市災害対策本部へ報告する。
(2) 対 策
市災害対策本部は、避難所に移動するように指導するとともに避難住民の名簿を作成する。
避難住民が指示を受けても移動しない場合、施設責任者を避難住民から選任させ、施設の安全管理体制を指導する。
8 帰宅困難者の安全確保
帰宅困難者が発生した場合、情報提供など帰宅困難者への支援について関係機関との調整を行い、家族の安否等に関する情報や避難場所の提供、徒歩等で帰宅する場合の支援について検討する。
市は、この計画に基づいて、3年前から、市内の避難所の指定を受けている小学校を使って「避難所開設訓練」を行っています。私たちも、前身の組織の頃から お手伝いをさせていただいてきました。
残念ながら、「訓練」と言うにはまだまだ遠いと言うのが正直な感想です。
そもそも、避難所と言うものがどのような目的を持って設置、運営されるのかということが 地域の住民の皆さんに伝わっていないことなのです。さらに、問題なのは、市の地域防災計画で規定されている「市災害対策本部」組織が、計画通りに機能していないことに課題があると言うことが見えてきたのです。
この、計画にあるように、避難所は、学校と市担当職員、近隣自治会、自主防災会によって運営されることになっています。その統括的な責任は、災対保健福祉部が担うことになっています。残念ながら、その意識は決して高いとは言えないのが現状です。
つまり、職員の方々に、自分たちの重大な任務であると言う意識が低いことと、そのための研修や、訓練がなされていないことも問題として浮かび上がってきています。
確かに、日常の業務を持ちながら、さらに災害時の任務についても気を配れというのは大変なことだと思いますが、市民の生命を守ることも日常の仕事の延長の上にあることを考え行動できる体勢の確立を願うものです。
もう一つ感じたのは、地域の避難所に対する意識と言うか関心が極めて低いことなのです。
訓練に参加(動員)されて人でさえ、その時になれば、市(行政)が面倒を見てくれるのだろうという意識なのです。
避難所は、被害を受けた地域の住民の方々が、当座の生活を維持してゆくために設置される緊急的な施設です。
つまり、避難所は、被災前の生活の場が避難所へ移ったと考えなければなりません。
確かに、被災を受けて、心配事が多くて生活のことを考えられないという気持ちは解りますが、避難所は、誰でもなく避難者が協力して運営してゆく場なのです。
避難してきた直後は、いざ知らず生活になれた段階では、避難所内部での、トイレの清掃、居住スペースの清掃、給食作業、荷物の受け渡しなどのさまざまな作業は、その避難所で生活している人々が、自分の体力に合わせて力を出し合って、運営してゆかなければならないのです。
自宅で生活しているような、勝手気ままな生活はできません。さまざまな考え方を持っている人々と、隣り合って生活することになります。
子どもたちも避難してきます。テレビもない、ゲーム機もありません。携帯電話もママなりません。そのような生活の中で、数日間最悪の場合には、仮設住宅が出来上がるまでの数十日間を過ごしてゆかなければなりません。
このことを、覚悟しておかなければならないのです。ご存知の通り、体育館には、冷房も暖房もありません。シャワーもないのです。こういう生活環境を想像する訓練も必要なのです。
しかし、学校の教育の場では、そのような問題について学習や体験をすることができないのが現実です。
今まで、TVの画面の向こう側にあった 出来事が「自分の出来事」として覆いかぶさってくることになります。
都市部(座間もその範疇に入ると思われる)の災害で、心配なことは、コミュニティーが確立されていないことです。
今までの、新潟や能登、宮城、岩手の被災地では、地域そのものが普段から強く繋がって生活をしてきたところなのです。
言い換えれば、地域そのものが「親戚」のようなところでした。
ところが、もし首都圏を地震が襲った場合には、個々人が閉ざされた人間関係のなかで生活している人々が多いことからさまざまな問題が起きることが予想されます
避難所と言う区切りのない空間の中で生活をしなければならないのです。
私たちは、これらの避難所生活が私たちに及ぼすであろう問題について考え、普段から災害時の避難所の運営についてきちんとした手段を確立しておかなければならないと考えるのです。
そして、定期的に、実際に、疑似避難所体験する機会を作り、地域の人々に実際に宿泊生活をしてもらい、その感想などを通じてさらに備えるべき課題を整理してゆくことが必要ではないかと考えております。
残念ながら 座間市では、今まで 宿泊型の避難所運営訓練を行ったことがありません。しかし、近隣の市では毎年複数の避難所で、地域の人々が参加し宿泊を体験して「何をどのようにしたら良いのか」ということを 住民が話し合う中で 心構えを作り、それぞれの避難所にあったマニュアルを作成しております。
私たち、ざま災害ボランティアネットワークは、今後、宿泊型の避難所運営訓練を行政に提案して行政・社会福祉協議会・学校・地域自治会そして住民の方々を巻き込んだ活動を行なってゆきたいと考えております。
多くの災害の中で言われていること・・・避難所に真っ先に入ることが出来る人は、元気な人なのです。この人々が、一番良い席を確保してしまうことなのです。
本来、優先的に入らなければならない人々は、支援の手の遅れなどもあって、どうしても到着が遅れてしまいます。
その時には、入る場所はすでに無く、割り当てられる場所は、風通しの良い、騒音が、埃が舞い立つ場所しかないと言うことを 真剣に考えなければなりません。
私たちは、避難所運営という問題を通して その地域の、防災・減災の問題に取り組んでゆきたいと考えております。
安全で安心の生活ができる町・・・座間市を作りだす活動の一翼を担いたいと考えております。
賛同される方々の 参加をお待ちしております。
メンバーリスト
つなぐ君
私たちは、災害に備える活動をするボランティア団体です。地震は防げません。しかし、備えれば、被害を少なく出来ます。万一に備えて、平時からつながりましょう。