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『大人買い』は危険なバブルの発想

 こんにちは。
タモ吉です。

「大人買い」って言葉がありますね。
子供の頃に買えなかったものや、
子供の頃に小遣いを工面してようやく買ったものを、
大人になってちょっとお金に余裕ができたら、
それらをまとめ買いする...って意味でしょうか。

バブル期を知っている世代に特に多く見られるような気がします。

このお金の使い方、場合によってはとっても危険だと思いませんか?

私は良く後輩や部下にこんな話をします。
ボーナスに余裕があるなら、
何か仕事に生かせるもので、
一流と言われるものを買ってごらん...と。

その道の一流と言われるものは別に何でもいいんです。
万年筆でも、靴でも、頑張ってスーツを買ってもいいんです。
それを使って、自分のものとして使いこなせるようになった頃、
凝った作りこみに意味があることに驚いたり、
商品に込められた作り手の思いを感じたり、
何気なく見ていた部分に仕上げの良さを見つけたり...
『やっぱり違うんだな...』を感じたりします。
その価値観が大事で、
その価値観が「ものさし」となって、
モノの価値を測ることができるようになってきたりします。

さて、「大人買い」ですが...
決してファストファッションが悪いわけではないのですが、
今までファストファッション1枚しか買えなかったものが、
3枚買えるようになった...と、
喜んではいけないんじゃないかと思うわけです。

人としての成長や、価値観が広がっていかない...
それは、仕事に対しての考え方も同様で、
そんな気がするわけです。

では、それが会社だったら、
お店だったら、
お客さんはどう思うでしょうか?

虎屋の羊羹...のようにそれだけで
身を立てられるほどの商品を持っているならまだしも、
大抵はそうではないわけです。

お客さんは常に新しい価値を求めて、
お店に期待をして、
楽しみにやってくるわけです。

それが成長がなく(新しい提案や訴求がなく)、
今までと同じものの数を増やして品揃えに進歩も変化もない店に、
客数の増加ばかりか、
固定客の期待などできるはずもありません。

これってまさに『大人買いの論理』ですよね?
質に変化なく、量だけが増えている...

ただでさえ、お客様のニーズ、要望は変化し続けているのに...

京都の老舗がモダンなフランス料理店を開業したりするのも、
別に『グレた息子が家の歴史に楯ついて独立した』って、
それだけのことだけではないはずです。
そのフランス料理ですら、
長い歴史の中で
新しい価値の訴求をした『ヌーベルキュイジーヌ』が謳われたのは
1970年代のことです。

お店は、
季節先取りで季節感を訴求するべきだし、
これまでに来てくださったお客様のことを考えて、
その欲求の成長と変化に応える品揃えを展開すべきだと
思うわけです。

それにはそこで働くスタッフの成長、
つまりスタッフ自身の成長がなければ、
仕事のものさしは小さく、短いまま。

ちょっと背伸びした仕事を任せてみるのも、
スタッフ教育のために必要なことです。
問題はその指導の方法。

ここからはご自分で考えてください。
今日も、私なりの提案は差し控えます。
皆さんならどうしますか?(笑)

『爆買い』も『大人買い』も、
背景と規模は違うにせよ同じ理論の上にあります。
わざわざ海の向こうから大金を落としに来て下さる外国人を見て、
失笑している方こそ危ないですからお気をつけください。

大人買いは、
私生活でのちょっとした憂さ晴らしだけにしといた方が良さそうです。


タモ吉